9月の代表ウィーク、日本代表はドイツ代表を敵地で4-1、さらにベルギーでのトルコ代表戦でも4-2と、欧州勢相手に大量得点で連勝を飾った。

 ブラジルの総合メディア『Globo』は、日本が今回の欧州遠征で「100%の成功を収めた」と伝えたが、この代表ウィークでは、日本以外にも大きな勝利を収めて今後に大きな希望を見出したチームが幾つか存在するし、一方で失意の結果で自国民を暗澹たる気分に陥れたチームもある。

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 同メディアは、今回の代表ウィークにおける「好調&低調だった5チーム」をそれぞれピックアップ。欧州ではEURO2024予選が行なわれ、南米では2026年ワールドカップ予選がスタートしたということで、これらの中からほとんどチームが挙げられているが、親善試合のみだった日本が選定されたのは、やはり強国相手に内容で上回って大勝したというそのインパクトの強さによるものだろう。
 「日本は2試合の親善試合を戦い、攻撃陣が活躍、ドイツを4-1で下して、ハンジ・フリック監督の解任を引き起こした。その後、トルコにも4-2で勝利。6月の代表ウィークでも、彼らは素晴らしい結果を残しており、エルサルバドルに6-0、ペルーに4-1で、それぞれ勝利を挙げている」(同メディア)

 なお、「好調だった」その他の4チームは、ポルトガル、ブラジル、スペイン、アルバニア。アウェーでスロバキアを1-0、ルクセンブルクを9-0の大差で下したポルトガルは「予選6試合で『成功率100%』を達成した唯一のチーム」(全勝&24得点・無失点)であり、ブラジルは「ネイマールにとっての記録的な夜(ペレ超えの代表通算79得点)」でボリビアを5-1で一蹴し、複雑だったペルー戦もマルキーニョスのゴールで1-0と制し、連勝スタートを切った。

 スペインは「弱い相手(ジョージア、キプロス)と対戦した」が、7-1、6-0の大勝利で「優勝候補としての役割を見事に果たした」。そして、敵地でチェコと1-1、ホームで強敵ポーランドを2-0で下し、5試合で勝点を10に積み上げたアルバニアは、グループEの首位に躍り出たことで、「EURO予選でのビッグサプライズ」を巻き起こしている。
  一方、「低調だった5チーム」では、日本の軍門に降ったドイツの名がまず挙げられ、「フリック監督解任後にフランスから2-1の勝利を奪ったにもかかわらず、苦境から抜け出せていない。彼らはW杯で2大会連続のグループリーグ敗退を喫した後、さらに日本に大敗したことで、まだ立ち直れていないようだ」と厳しく綴られた。
  一方、EURO王者ながらもW杯では2大会連続で予選敗退の憂き目に遭っているイタリアもネガティブな評価を下されたチームのひとつで、ウクライナには2-1で勝利するも、昨年3月にカタール行きを阻まれた因縁の相手である北マケドニアに今度は1-1で引き分け、「グループ内で居心地の悪い状況に陥っている」。

 フェロー諸島に2-0で勝利しながら、前述の通りアルバニアに0-2で敗れたポーランドはグループEの4位(全5チーム)に沈んでおり、フェルナンド・サントス監督が就任から9月あまりで解任されるなど「心配な状況」。そして、最後に南米からは、ウルグアイに1-3、コロンビアとは0-0で引き分けたチリ、ペルーとスコアレスドロー、ベネズエラに0-1で敗れたパラグアイが選定されている。

構成●THE DIGEST編集部
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