中国・杭州で開催されている第19回アジア大会。現地９月23日にはようやく公式な開会式が行なわれるが、それに先駆けてサッカーやバレーボールといった競技が実施されている。

　その男子バレーボールで、歴史的惨敗を喫したのが韓国代表チームだ。世界ランキング27位の男子代表は、グループリーグ初戦で同73位のインドにセットカウント２−３で敗れると、国内ではバッシングの嵐が吹き荒れた。続くカンボジア戦にストレート勝ちを収めて決勝トーナメント（ベスト12）進出は果たしたものの、９月22日の１回戦でまたしてもランキングが51位のパキスタンに敗れ去ったのだ。

　しかも19-25、22-25、21-25とまさかのストレート負け。韓国メディア『My Daily』は「カンボジアに勝利してひと息ついたら、１日後にこのまさかの歴史的敗北だ。アジア大会本番の開会式がまだ開かれていないのに、韓国の男子バレーボール代表チームのメダルの可能性はもう消え去ってしまったのである」と断じた。

　韓国男子代表は過去のアジア大会で３度の優勝を誇る。大会との相性は抜群で、1966年大会から前回大会まで14大会連続でメダルを獲得してきた。その連続記録が、ついに途絶えたのだ。『My Daily』は「61年ぶりの惨劇であり屈辱だ。男子バレーボールへの期待はさらに凋落した。シドニー大会以来、もうオリンピックにも20年以上出場できておらず、世界との差は広がる一方だ。もはやアジアにおけるバレーボール強国ですらない」と厳しく糾弾した。
 　韓国代表は今後、７〜12位の順位決定戦に回る。ちなみに今大会後、男子バレーボール界は日本など３か国でパリ五輪予選が開催されるが、韓国はそこにエントリーさえ果たせていない。女子代表チームも現在行なわれているパリ五輪予選で５連敗を喫し、本大会出場への望みをほぼ絶たれている。

　かたや今大会の日本男子代表は、決勝トーナメント１回戦でウズベキスタンを３−０で撃破。９月24日の準々決勝では韓国を初戦で下したインドと相まみえる。

構成●THE DIGEST編集部

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