惜しくもほんのわずか、チケット獲得に手が届かなかった。

　９月24日、東京・代々木第一体育館で『FIVBパリ五輪予選／ワールドカップバレー2023』のプールＢ最終戦が行なわれ、日本女子代表は強豪ブラジルと対戦。セットカウント１−２の窮地から最終セットにまで持ち込んだが、最後は10対10から５連続ポイントを許して敗れ去った。日本は５勝２敗で３位でフィニッシュ。６大会連続となる五輪出場決定は持ち越しとなった。

　世界３か国で開催された今予選は全日程が終了。プールＡはドミニカ共和国とセルビアが、プールＢはトルコとブラジルが、そしてプールＣはアメリカとポーランドが勝ち上がった。この６か国に五輪開催国のフランスを加えた７か国が現時点で確定している出場国だ。本大会は全12枠あり、残るは５枠。来年行なわれるネイションズ・リーグ予選ラウンドの結果を受けて６月17日に更新される世界ランキングで、上位５か国に出場切符が与えられるレギュレーションだ。

　とはいえ、すでに出場を決めている国々は当然除外される。さらに今予選で出場枠をひとつも獲得できなかった大陸の最上位国に優先される流れだ。今予選を終えた段階での世界ランキング・トップ15は以下の通り。

１位：トルコ（出場権獲得）
２位：アメリカ（出場権獲得）
３位：ブラジル（出場権獲得）
４位：セルビア（出場権獲得）
５位：イタリア
６位：中国
７位：ポーランド（出場権獲得）
８位：ドミニカ共和国（出場権獲得）
９位：日本
10位：オランダ
11位：カナダ
12位：ドイツ
13位：タイ
14位：ベルギー
15位：フランス（開催国）
 　日本はトルコ戦、ブラジル戦の連敗によって、最新の世界ランキングが８位から９位に下落したものの、最終的な「上位５か国」においては依然有利な立場にある。１枠も取れていない大陸はアフリカとアジア＆オセアニア。前者は現時点でケニアが21位で最上位にあり、後者のトップの座は中国、日本、タイなどが争っていく構図だ。日本はここで漏れても、残る上位３か国に入ればパリ行きを決められる。

　いずれにせよ、世界ランキングは１試合でも容易く変動するため、日本はネイションズ・リーグ予選で堅調にゲームを戦い、着実にポイントを積み重ねる必要があるだろう。

構成●THE DIGEST編集部

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