メジャーリーグ球団による争奪戦となっている山本由伸。現地メディアの専門家たちが改めて彼の驚異的なピッチングに熱視線を向けている。

 “ピッチングニンジャ”こと投球分析家のロブ・フリードマン氏と米データ分析社『Codify Baseball』の創立者であるマイケル・フィッシャー氏がオンライン上で対談を行ない、3年連続沢村賞を獲得した右腕のピッチングをサイ・ヤング賞投手らと比較しつつ絶賛した。

【画像】3年連続投手四冠&沢村賞受賞!前人未踏の大偉業を成し遂げた山本由伸を特集! ふたりは、山本の持ち球をそれぞれ分析すると、速球はケビン・ゴーズマン(ブルージェイズ)、カーブはクレイトン・カーショウ(ドジャース)やダルビッシュ有(パドレス)などMLBの名だたる名投手に匹敵すると言及。さらに、スプリットは大谷翔平(エンジェルス)にも劣らないスピードと落差があり、カットボールもコービン・バーンズ(ブルワーズ)のようだと高い評価を与えている。

『Codify Baseball』公式Xはさらに、「山本由伸の過去3シーズンのパ・リーグ防御率は1.44。それはまったくバカげている」と脱帽すると、続けて、「山本の速球、カーブ、スプリッター、カッターに我々が与えた4つの正当なコンプのうちの1つでも獲得するためには、多くの大リーガーが死ぬほどだろう」と綴り、山本のピッチングがいかに別次元であるかを伝えている。

 山本にはヤンキース、メッツ、ドジャース、レッドソックス、カブスなどじつに10球団以上が興味を示していると言われる。果たして、来季どの球団のユニホームに袖を通すことになるのだろうか。

構成●THE DIGEST編集部

“投手四冠”の山本由伸はQS率が驚異の91.3%!被打率1割台も先発ではパ唯一【リーグ1位の男たち:パ・リーグ投手編】<SLUGGER>

【関連記事】「3割超えは偶然ではない」飛躍的に向上した大谷翔平の打撃力「2021年のMVPシーズンでさえこのレベルに達していなかった」MLB記者が徹底分析

【関連記事】ヤンキース、ドジャースよりメッツ、ジャイアンツを選ぶべき?球場の特性から考える「山本由伸と好相性のチーム」