急転直下で残留の可能性が浮上した。

 ロサンゼルス・エンジェルスからフリーエージェントとなり、連日のようにその移籍先に熱い視線が注がれる大谷翔平。現地12月3日から米テネシー州ナッシュビルで絶賛開催されているMLBウインターミーティングでも、話題の中心は日本人スターだと言っても過言ではない。

 そんななか、米メディア『Bleacher Report』が大谷の去就について、気になる記事を配信している。

 記事を見てみると、「二刀流の天才であるショウヘイ・オオタニの次の移籍先については多くの憶測が飛び交っているが、MLB関係者の噂によると、今オフはどこにも行かないのではないかという見方もあるらしい」と見逃せない言及をしている。

 米放送局『ESPN』のバスター・オルニー氏によると、「ある代理人はオオタニが最終的にエンジェルスと再契約することになるだろうと考えている。莫大なお金の理由はもちろんだが、彼はルーティンワークを大切にしており、これ以上の自主性を提供してくれるチームはないと考えているからだ」と強調。性格やフィジカル面を含め、大谷のことをどこよりも熟知しているエンジェルスの強みを紹介しながら、残留を示唆している。
  また、米紙『New York Post』の敏腕記者ジョン・ヘイマン氏によると、「エンジェルスに加えて、依然としてオオタニを追いかけているチームは、ロサンゼルス・ドジャース、シカゴ・カブス、トロント・ブルージェイズ、サンフランシスコ・ジャイアンツだ」と述べており、「アメリカン・リーグMVPを2度受賞したオオタニは、既に5億ドル(約750億円)をはるかに超える金額で複数の入札を受けていると考えられている」とも報じた。

 記事を執筆したドリック・サム記者は「エンジェルスに残れば、オオタニは慣れ親しんだ感覚を残すことなく大金を手にすることができるが、彼はここ数年プレーオフに進出できず、8年連続で負け続けているフランチャイズチームに拘ることになる」と指摘しており、残留には疑問符をつけている。

 ただし、エンジェルスは今オフにフィル・ネビン監督と決別し、ロン・ワシントン監督を迎え入れた。同記者はその点を強調したうえで、「おそらく新しいコーチングスタッフは、オオタニにエンジェルスの前途は明るいと確信させるのに十分だろう。彼が最終決断を下すまで、野球ファンはハラハラドキドキすることになる」と記し、残留に含みを持たせている。

 移籍が有力視されるなか、ここに来て残留の可能性が浮上した大谷。稀代のスーパースターは、来季どこのユニホームに袖を通すのだろうか。

構成●THE DIGEST編集部

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