レギュラーシーズン終盤へ突入したNBA。全30チームが82試合中70試合以上を消化したなか、この勝負所に来てダラス・マーベリックスが無類の強さを見せている。

 現地時間3月7日(日本時間8日、日付は以下同)のマイアミ・ヒート戦以降、12試合で11勝と白星を量産。さらに31日には、11連勝中のヒューストン・ロケッツを125−107で撃破し7連勝を飾った。

 この試合ではエースのルカ・ドンチッチが47得点、12リバウンド、7アシストと大爆発。さらにカイリー・アービングが24得点、PJ・ワシントンが12得、ベンチからダンテ・エクサムが13得点をマークし勝利に貢献した。

 昨季は4年ぶりにプレーオフ出場を逃したマブズは、31日を終えてウエスタン・カンファレンス5位タイの45勝29敗(勝率60.8%)。ニューオリンズ・ペリカンズとはゲーム差なしの同率、7位タイのサクラメント・キングスとフェニックス・サンズ(ともに43勝31敗/勝率58.1%)とは2.0ゲーム差となっている。
  プレーイン・トーナメントを回避してプレーオフへストレートインするためには、まだまだ予断を許さない状況だが、シーズン終盤に来ての好調は、チーム内の競争が影響しているとアービングは言う。

「僕は歴代最高の1人になりたいと決めた。このリーグの仲間たちが同じミッションで戦っているのは知っているよ。僕らは互いに競い合っている。その点、ルカというベストな選手の1人が同じチームにいるんだから、僕は幸運だ」

 リーグトップクラスの実力者のアービングだが、同等かそれ以上の力を持つドンチッチがいることで、競争心が生まれ切磋琢磨することが好調の要因だと語った。

 マブズは残り8試合。ウエストの難敵との対戦で言えば、4月2、5日とゴールデンステイト・ウォリアーズとは2試合、7日にはロケッツ、シーズン最終戦にはオクラホマシティ・サンダーとのアウェーゲームが組まれている。はたして彼らはプレーオフまで好調を維持できるのか、注目していきたい。

文●秋山裕之(フリーライター)

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