ニューヨーク・メッツは現地時間4月10日(日本時間11日)、千賀滉大を15日間の負傷者リスト(IL)から60日間のILに移したことを発表。これにより、公式戦登板は早くても5月27日と、これまでの予想より大きく遅れての実戦復帰となることが確実となった。
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 メジャー2年目、メッツ先発陣の大黒柱としての期待も大きかった千賀だが、キャンプ中に右肩の張りにより、別メニューでの調整が続いていた。60日間のIL入りで、さらに長期の離脱の可能性も浮上するなど、チーム、本人にとっても、まさに痛恨のアクシデントと言えるだろう。

 日本人右腕をめぐるニュースは米国内各メディアでも大きく取り上げられている。

 メジャー公式サイト『MLB.com』では、千賀のIL移行の発表を受け、「メッツはエースを欠く期間がまだしばらく続くことになる」と銘打ったトピックを配信した。

 その中ではカルロス・メンドーサ監督の「はじめから時間がかかることはわかっていた」というコメントも掲載。また同メディアは今後の復帰までを見通しており、「投げられるようになったとしても、ブルペン・セッション、実戦的な投球練習、そして最終的には試合での投球と、段階を踏んでいく必要がある。メッツはまた、センガのリハビリ登板の間隔を空け、定期的に休養日を増やすつもりだ」と綴っている。
  また、米スポーツメディア『FANSIDED』でも、「ニューヨーク・メッツは、エースのコウダイ・センガがスプリング・トレーニング中に肩を負傷するという壊滅的な打撃を受けた」と振り返っており、「センガのような才能ある投手を失うことは、どのチームにとっても最悪の事態だが、特に先発投手を切実に必要としているこのメッツは、エースが健康でなければならない」と千賀のチームへの影響力を強調している。

 さらにトピック内では、「昨シーズン、サイ・ヤングの候補に挙がっていたセンガの代わりはいない」としながら、プロスペクトのクリスチャン・スコットの名前を挙げ、マイナーでの活躍ぶりから「(代役として)無視できない存在だ」と期待を込めた。
 
 今季、さらなる飛躍が見込まれていた千賀のメジャー2シーズン目は故障の長期化により、今も暗雲に包まれたままだ。そして、今季もスタートに躓いているメッツは今後、若手起用なども含め、どのように投手陣を構築していくかにも注目が集まる。

構成●THE DIGEST編集部

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