現地5月16日、トルコ・アンタルヤで開催されたバレーボールのネーションズリーグ女子1次リーグで、日本女子代表はブルガリアと対戦。25−13、25−15、25-15と圧巻のストレート勝ちを収めた。前日には世界ランキング1位のトルコを3対2で撃破しており、パリ五輪出場権獲得に向けて上々の連勝スタートを切っている。
【PHOTO】日本女子バレーの得点源!チームを引っ張るキャプテン古賀紗理那の厳選ショット

 パリ五輪・女子バレーボールの出場枠は「12」だ。すでに7か国(開催国フランス、アメリカ、トルコ、ブラジル、セルビア、ポーランド、ドミニカ共和国)の出場を決まっており、残る5枠を巡るバトルが繰り広げられている。

 重要になるのはネーションズリーグ1次リーグが終了した時点(6月17日)の世界ランキングだ。日本が出場権を得る条件はふたつあり、①中国をランキングで抜いてアジア&オセアニア枠のトップで終えるか、②すでに出場権を獲得している7か国とまだ出場チームが確定していないアフリカ大陸のトップを除いた上位3チームに入る、のどちらかだ。日本は現在世界ランク9位(下記の一覧参照)で、十分にパリ行きを射程圏内に捉えている。

 日本の好調ぶりに危機感を募らせているのが中国だ。現在世界ランク7位で、日本に順位を逆転されれば条件①を満たされてしまう。ブルガリア戦を受けて、スポーツポータルサイト『捜狐体育』は「日本女子チームが迫ってきている。勢いは凄まじく、中国を抜く可能性が現実味を帯びてきた」と警戒心を強める。

 さらに同メディアは「日本はトルコを相手に、2対0から追いつかれても最後に突き放した力強さをみせた。あっさりと最強チームまで蹴散らすとは…」と驚きを隠せず、「大会開幕前に日本と中国の間には24ポイントの差があったが、これで16ポイント差に縮まった。最後の最後までもつれそうだ」と予測した。

 中国は初戦の韓国戦で3対0の勝利。現地木曜日にはアメリカと第2戦を戦う。日本の第3戦(17日)はここまで1勝1敗のドイツが相手だ。
  ブルガリア戦を前にした時点での世界ランキング・トップ10は以下の通りだ(★=パリ五輪出場決定国)。

【女子バレーボール・世界ランキング】
1位:トルコ★
2位:アメリカ★
3位:ブラジル★
4位:セルビア★
5位:ポーランド★
6位:イタリア
7位:中国
8位:ドミニカ共和国★
9位:日本
10位:オランダ
※2024年5月15日時点

構成●THE DIGEST編集部

【女子バレーPHOTO】世界の大エースを目ざす石川真佑の厳選ショットをお届け!

【記事】「日本人って美しい…」女子バレー古賀紗理那がみせた“究極のファンサービス”に世界が感嘆!「まさに妖精」「見惚れてしまう」