トロント・ブルージェイズの菊池雄星は現地時間5月15日、敵地で行なわれたボルチモア・オリオールズ戦で今季9度目の先発マウンドに登った。4試合ぶりの白星を目指したこの日の登板だったが、88球を投げ6安打1失点、5回途中で交代を告げられている。試合はブルージェイズが逆転サヨナラ勝ちを収め、菊池には勝敗がつかなかった。

【PHOTO】メジャー自己最多の9勝達成!更なる飛躍を目指すトロント・ブルージェイズの菊池雄星の厳選ショット この試合、菊池は初回、先頭のオリオールズのジョーダン・ウェストバーグにソロ本塁打を浴びていきなり先制点を許すも、今季自己最多となる9奪三振をマークするなど、キレのあるボールを投じていた。4回1/3での降板はチームがリードしていた状況だっただけに、悔しさの残るマウンドとなった。

 ブルージェイズは現在、ア・リーグ東地区最下位に沈むなど苦しい戦いが続いている。また、その影響から菊池が好投を続けるも、白星を掴めないという展開が増えてきていることも明らかだ。

 ここまで2勝3敗という結果ながらも、防御率は2点台を維持していることもその裏付けと言えるだろう。そして、チーム専門サイト『Blue Jays Nation』でも、ここまでの菊池のパフォーマンスに称賛の声を贈っている。

 同メディアは、オリオールズ戦でのピッチングを報じるトピックの中で、菊池を「チームで最も頼りになる先発投手の一人」と評しており、最新の登板での投球内容には「この左投手はア・リーグ東地区のライバル相手に期待を裏切らなかった」と印象を綴っている。

 また、「今年、キクチはマウンド上で新たなレベルに到達した。先発登板で52イニングを投げ、防御率2.60、自責点はわずか15。彼は10四球(1.7BB/9)に対して55奪三振(9.5K/9)を誇る」などスタッツを並べ、「7個以上の三振を奪った登板が5度あり、そのうち3度は9つの三振を奪っている」と指摘し、ここまで9度の先発を通してのクオリティの高さを強調している。

 さらに、今季は3年契約最終年であり、「重要なシーズンでも好調をキープ」と称えながら、同メディアは「まだ10月までは時間があるものの、キクチは急速にクオリファイングオファーの領域に入り始めている」などとも主張している。

 トピックでは他にも、打線の貧打が続いていることで、「接戦を演じることができるキクチがブルージェイズには必要だ」とも綴られている。これらの現地メディアの反応を見る限り、思うような結果が得られない中でも、今季の菊池のピッチングがチームに好影響を与えていることは間違いないだろう。

構成●THE DIGEST編集部

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