現地5月20日、ロサンゼルス・エンジェルスは敵地でヒューストン・アストロズと対戦して9対7で勝利。この一戦でエンジェルスが歴史的な快挙を達成していたと『MLB.com』が報じた。
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「若きヘイローズが、歴史的パワーでアストロズに勝利した」

 エンジェルスは1対6と5点のビハインドで迎えた5回に反撃。先頭の7番ウィリー・カルフーンが右前打、8番ザック・ネトが四球で出塁すると、1死後に1番ノーラン・シャヌエルが5号3ラン本塁打を右翼スタンドに放り込んだ。

 4対6と追い上げたエンジェルスの攻撃はさらに続く。2死から3番テイラー・ウォードの中前打、4番ケビン・ピラーの左前打で好機を作ると、5番ローガン・オホッピーが左翼スタンドに4号3ラン本塁打を叩き込み、7対6と逆転に成功した。

 続く6番ジョー・アデルにも9号ソロ本塁打が飛び出るなど、この回に7点を挙げたエンジェルスが一気にスコアをひっくり返した。6回にも、ネトが弾丸ライナーの6号ソロ本塁打を左翼スタンドに突き刺して、9対6とリードを広げた。9回に1点を許したものの、エンジェルスが9対7で勝利。地区最下位を脱して4位に浮上した。
  この試合でエンジェルスが成し遂げた歴史的快挙は、本塁打を記録した選手の年齢だった。22歳のシャヌエル、23歳のネト、24歳のオホッピー、25歳のアデル。『MLB.com』によると、「エンジェルスが1試合で25歳以下の選手4人が本塁打を放ったのは初めて」で、さらに「同じ試合で22歳、23歳、24歳、25歳の選手が本塁打をマークしたのは、MLB史上初だった」という。

 オホッピーは、「とてもクールな試合だった。記録については誰も気づいていなかったね。誰も口に出していないけど、心の中ではみんなこのような瞬間を待っていたと思う」と振り返り、エンジェルスのロン・ワシントン監督は、「この試合で諦めない力を示した。初回に1点を先制しながら、2回に4失点してもチームの熱気は衰えなかった。我々はただ反撃し続けた。とても感動したよ」と試合後に語った。

 先発した24歳のリード・デトマーズは、「若い選手はプレーするためにここにいる。みんな自分は何者で、何ができるのかを示した。とても印象的だったし、未来は明るいと思う」と、若いチームが魅せた底力を称賛した。

構成●THE DIGEST編集部

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