どのチームが歴代最強か――。GOAT(史上最高の選手)論争とともに、NBAファンの間で盛り上がるテーマのひとつだ。

 この話題に関して、元NBA選手のラシード・ウォーレスが、自身が優勝を経験した2004年のデトロイト・ピストンズは“4大スター”を擁した2017年のゴールデンステイト・ウォリアーズに勝てると豪語したことで、当事者同士の主張がヒートアップしている。

 1995年にワシントン・ブレッツ(現ウィザーズ)でNBAキャリアをスタートさせ、ポートランド・トレイルブレイザーズ、アトランタ・ホークス、ピストンズ、ボストン・セルティックス、一度現役を引退を挟んでニューヨーク・ニックスと計6球団でプレーしたウォーレス。2004〜09年に在籍したピストンズでは、移籍初年度にシャキール・オニール&コビー・ブライアント擁するロサンゼルス・レイカーズを破ってリーグ優勝を果たしている。

 2003−04シーズンのピストンズはチャンシー・ビラップス(191cm)、リチャード・ハミルトン(201cm)、テイショーン・プリンス(206cm)、ラシード・ウォーレス(211cm)、ベン・ウォーレス(206cm)がスタメンを務め、1試合平均84.3失点という圧倒的な堅守を誇った。
  ウォーレスは自身がホストを務めるポッドキャスト『Sheed & Tyler』で、当時のピストンズは、ステフィン・カリー、クレイ・トンプソン、ドレイモンド・グリーン、ケビン・デュラント(現フェニックス・サンズ)の黄金カルテットを擁した2017年のウォリアーズを「ボコボコにしただろう」と主張した。

「どのポジションにおいても俺たちにマッチアップすることができない。ステフ(カリー)はディフェンダーじゃない。彼はリップ(ハミルトン)をガードしなければならなかっただろう。リップには何枚のスクリーンがかかっていたことか。それにポイントガードに誰を置いても、チャンシー(ビラップス)には小さすぎただろう。テイ(プリンス)は誰が守るんだ?彼らはフィジカルコンタクトに慣れていないし、ドレイモンドは小さすぎる」

 カリー(188cm)、トンプトン(198cm)、デュラント(211cm)、グリーン(198cm)、ザザ・パチューリア(211cm)がスターティング5だったウォリアーズに対して、「君たちはあまりに小さすぎる」と言い放ったのだ。 すると、すかさずグリーンが反論。自身のXに「シード、俺たちはお前らを叩きのめしただろう。君たちは1試合あたり72得点。それでは前半だけでも勝てない。それに、俺たちはピック&ロールのたびに、お前らを打ち崩す。お前らがどれだけ動けるか、見てみよう」投稿した。

 文末に「でも、あの優勝は素晴らしかった。みんなそれは認めているよ」と綴ったが、さらに自身のポッドキャスト番組『The Draymond Green Show』ではポジションごとに比較しながら、ハミルトンとラシード・ウォーレスが守備の穴だと指摘した。

「2004年のチーム(ピストンズ)が俺たちに勝てる可能性はゼロだ。シードを軽視するつもりはないが、彼は勘違いしている。チャンシーのことは好きだし、偉大なプレーヤーで殿堂入りもしているけど、レベルが違う。ステフはGOAT(史上最高の選手)の1人だ。

 クレイはリップがスクリーンからミドルレンジでやっていたことを、さらに遠くからやってのける。テイは素晴らしいディフェンダーだったが、相手はKD(デュラント)だ。説明する必要はない。シードは最もスキルの高い選手の1人だが、足を動かすことができない。ハイトップ・シューズのエア・フォース1を履いていた。俺たちは彼のところを徹底的に攻めただろう。ディフェンスの弱点はシードだ。シードとリップがコートにいると、あのチームはまともに戦えない」
  一方で、ピストンズの優勝メンバーでミドルシュートの達人だったハミルトンは、『CBSスポーツ』のインタビューでウォーレスに同調している。

「ラシードの意見に賛成だ。(17年のウォリアーズと対戦したら)乱打戦になるかって?いいや。スウィープになっていたか?それもおそらく違う。でも、第6戦か第7戦で我々が勝つだろう。

 彼らは僕たちにマッチアップできなかったと思う。僕たちはミスマッチを突く時代にプレーした。うちのビッグマンたちはウイングの選手を守ることができる。ラシード・ウォーレスとベン・ウォーレスは、(ガード陣と)何度もスイッチした。だから、あのチーム(ウォリアーズ)が我々に勝てたとは思えない。特に7試合制のシリーズではね」

 ハミルトンは自身のXでも「我々が6戦で勝つだろう。コート上にはたくさんのミスマッチがある」と指摘し、当時のピストンズがウォリアーズに負けることはないと主張していた。

 永遠に答えの出ない議題ではあるものの、当事者たちは架空の対戦でも負けは認めたくないようだ。

構成●ダンクシュート編集部