現地6月15日(日本時間16日)、米ウィスコンシン州のアメリカン・ファミリー・フィールドで行なわれたシンシナティ・レッズ対ミルウォーキー・ブルワーズの一戦。この日、始球式に招待されたのは伝説的なラッパーのスヌープ・ドッグ氏だ。そして始球式後、現地メディアの放送席に足を踏み入れ、お馴染みの調子で解説に挑戦。アメリカのMLBファンの間で話題となっている。
【動画】「面白すぎる」「野球実況にはこういうのが必要なんだ」と米国で話題!スヌープ・ドッグの試合実況をチェック

 この日、始球式に伝説的ラッパーのスヌープ・ドッグ氏が登場。その様子を米国で創刊57年を迎える音楽カルチャー雑誌『Rolling Stone』が記事で「“Drop It Like It's Hot”のミュージックビデオの動きでマウンド上でウォーミングアップ。その後、スヌープはブルワーズの一塁コーチであるクインティン・ベリーにストライクを投げた」と記し、詳細に伝えた。

 さらに始球式を終えたスヌープ氏は球場から歓声とスタンディングオベーションを浴びながら、現地メディア『Bally Sports Wisconsin』の放送ブースへと一直線。解説のブライアン・アンダーソンとビル・シュローダーとともに試合を観戦し、時折、マイクでアナウンスしながらラップを披露。大リーグファンを楽しませていた。

 この日、特に話題となったのは、2回のブルワーズの攻撃。2死走者二塁の場面で打席に立った9番ブライス・トゥラングが放ったショートへの難しい打球をエリー・デラクルーズが見事な動きで捕球。持ち前の大砲のような”爆肩”を披露し、アウトにした。

 これにはスヌープ・ドッグも「あんな腕はない。そんな腕あるはずない!」と叫び、「あのロケット弾を持っているのは誰だ? ロケット弾を持ってるのは誰だ?」と大興奮。伝説的なラッパーの野球に対する情熱にあらゆるメディアが反応を示した。

 スペイン・マドリードに拠点を置く日刊スポーツ紙『Marca』も「伝説的ラッパーのスヌープ・ドッグがブルワーズ対レッズの試合で野球の才能を披露。さらに解説で野球ファンに感動を与えた」という内容の記事を掲載。大々的に報じ、驚きを伝えた。
  また、MLB公式もX(旧ツイッター)で「スヌープ・ドッグはエリー・デラクルーズに驚愕」「スヌープ・ドッグの野球解説は本当に素晴らしい」と綴り、大絶賛。デラクルーズ のプレーに興奮するスヌープ氏の解説音声付きの動画などを公開した。

 さらに米ポッドキャストメディア『Jomboy Media』もX(旧ツイッター)で「ブース内のスヌープ・ドッグは面白すぎる」と同氏の解説を称賛した。

 世界的に有名なラッパーであるスヌープ・ドッグ氏の試合実況に米国のメジャーリーグファンからは「毎試合やってほしい」「野球実況にはこういうのが必要なんだ」「間違いなく解説者になるべきだね」「スヌープが解説なら100%メジャーリーグの試合を観る」「スヌープ・ドッグを解説者として雇うべきだ」いったコメントが寄せられた。数多くのファンがその解説を称え、楽しんだ様子だ。

 なお、試合はブルワーズが3対1で勝利を収めている。

構成●THE DIGEST編集部

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