スーパースターの命を救ったバットボーイが再脚光を浴びている。

 去る現地6月26日、大谷翔平(ロサンゼルス・ドジャース)が敵地でのシカゴ・ホワイトソックス戦の第1打席で2試合連続となる25号先頭打者ホームランを放ち、チームは4対0の完封勝利を収めた。

 1920年以降、ドジャースの選手によるシーズン最長記録となる9試合連続打点をマークしていた大谷は、この一発で球団記録をあっさりと更新。ド派手なアーチで新記録樹立を自ら祝した。

 その一方で、この試合は大谷以外にも意外な人物が注目を浴びた。
 
 ベンチで次の打順に備えていた大谷のもとに、目にも止まらぬスピードでファウルボールがドジャースベンチに飛んできた。誰もがヒヤっとした場面だが、このボールをなんと大谷の前に陣取っていたバットボーイのハビエル・エレーラさんが、なんと素手でダイレクトキャッチ。間一髪のところで、スーパースターへの打球直撃を防いだ。このビッグプレーにベンチは拍手喝采。大谷の専属通訳を務めるウィル・アイアトン氏も、超ファインプレーに口をあんぐりと開ける啞然呆然のリアクションだった。

 のちに、ドジャース専門メディア『DodgersNation』のノア・カムラス記者によると、エレーラさんは大谷から直接「Thank you」と声をかけられ、大谷は自身のインスタグラムにファウルボールから守ってくれた彼のことを「マイ・ヒーロー」と呼んだそうだ。
  この神行動は全米に即拡散され、米ニュース専門放送局『Fox News』でも取り上げられた。同メディアはエレーラさんが素手でキャッチした動画を紹介しながら、「試合後、数十人の記者がバットボーイを取り囲むと、オオタニはメディアの群れを写真に収めた。彼はその写真を自身のインスタグラムのストーリーに投稿し、『MY HERO』というキャプションを添えた」と心温まるエピソードを伝えた。エレーラさんは「うまくボールを掴むことができた。私は自分の仕事をしただけだ」と淡々と答えた。

 だが、このエピソードにはまだ続きがある。なんと大谷がエレーラさんに御礼として靴をプレゼントのだ。スーパースターからの思いがけない粋な計らいに「オオタニからシューズをプレゼントされたよ。最高の宝物になったね」と喜びのコメントを寄せている。

構成●THE DIGEST編集部

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