「第44回創作テレビドラマ大賞」大賞受賞作をドラマ化した「星とレモンの部屋」(作・佃良太)が、夏帆主演で3月19日(金)夜10時よりNHK総合にて放送されることが決定した。

創作テレビドラマ大賞とは、次世代の脚本家を育てるためNHKと放送作家協会の共催で開催しているコンクール。今回は応募作957本の中から、同作が大賞を受賞した。

同作は近年社会的な問題となっているひきこもり家族の8050問題(80代の親が50代の子供の生活を支えること)がテーマとなっている。

老いた両親が亡くなった後に子どもたちがその死体と暮らしていた、といういくつもの痛ましい事件をベースに、チャットで知り合ったひきこもりの男女に起きる、ある一日のドラマ。28歳の気鋭の脚本家が、みずみずしい感性と温かいまなざしで、生きづらさを抱える人々をリアルに描く。

■あらすじは…

ひきこもり歴18年の里中いち子(夏帆)。同じひきこもりの青年・涼(宮沢氷魚)とのチャットでのやり取りが、外の世界との唯一のつながりだ。いち子を何とかしたい母親の初美(原田美枝子)は日々ドア越しに語りかけるが、ある朝突然持病で倒れてしまう。パニック状態のいち子は119番に必死で電話するが、肝心の助けを求めることができない。

ようやく部屋から出た時には、母はすでに冷たくなっていた。「遺体を浴室に運んで、鼻と口にティッシュを詰めてください」いち子からのSOSを受けた涼は、不思議なほどに冷静だった。実は涼にも隠された秘密があったのだ。

■夏帆 コメント

ひとつひとつの台詞がとても丁寧で繊細で、素敵な脚本だと思いました。引きこもり、と聞くと、犯罪者予備軍だとか、怠惰な人たちだとか、いわゆるステレオタイプのイメージが浮かんでしまうと思います。でもそういう人たちはごく少数で、彼らは世間から圧迫された被害者なのだと、人一倍繊細ないち子を演じていて感じました。生きづらさを抱えている人たちに、少しでも光が見えるような、そんなドラマになっていたら嬉しいです。

■脚本家・佃良太 コメント

たくさんの方々のお力添えで放送を迎えることができます。特に、脚本をお読みいただき、様々なご意見と、胸中を語ってくださったひきこもり当事者の皆様。本当に感謝しております。このドラマは、決して「ひきこもり当事者の悲惨さを描く物語」ではありません。このドラマは、ひきこもり当事者の真摯な生き様を通して「生きる愛しみに手を伸ばす物語」です。是非、ご覧いただけると幸いです。