HiHi Jetsの井上瑞稀、高橋優斗、作間龍斗がトリプル主演を務めるドラマ「DIVE!!」(毎週水曜深夜0:00-0:40、テレビ東京ほか)。ストーリーも中盤に差し掛かった同作で、「おちょやん」(NHK総合ほか)の“寛治”役・前田旺志郎をはじめ連続テレビ小説で注目を集める若手俳優が存在感を発揮しはじめている。(以下、ネタバレがあります)
※高橋の「高」は正しくは「はしご高」


原作は、森絵都の同名小説。落下速度は時速60キロ、踏み切りから着水までわずか1.4秒という一瞬の競技・高飛込をテーマに、厳しい鍛錬でオリンピック出場を目指す高校生たちの青春を描く。

飛込みの英才教育を受けてきた要一(作間)、天才肌の野生児・飛沫(高橋)。そして、並外れた動体視力を持ち高難度の技を身に着ける素養はあるが、その才能にまだ気づいていない知季(井上)。ストーリーは、この3人の切磋琢磨を中心に展開する。

そんな「DIVE!!」では、ほかにも若手実力派キャストがドラマを動かしている。
知季の年子の弟・弘也を演じるのが、かつて「まえだまえだ」の弟として話題を呼んだ俳優・前田旺志郎。放送中の「おちょやん」では、鶴亀新喜劇の劇団員でヒロイン・千代(杉咲花)を母のように慕う松島寛治を演じ、注目を集めた。

「DIVE!!」で共演する井上瑞稀とは、実は高校時代の同級生という縁がある前田。放送前から「僕が弟なのが少し気に食わないところもありますが(笑)、仲の良い普段の雰囲気を兄弟の会話に活かせたらと思います」と語っていた通り、第5話では知季と仲良くじゃれ合う姿を見せた。その一方で、知季の彼女・未羽(田鍋梨々花)が抱える寂しさに気づき、気をもむ様子も…。けなげな姿が共感を呼ぶキャラクターを好演している。

■“普通の若者”の視点で視聴者とドラマの架け橋に
知季と同じスイミングスクールに通うレイジ役・望月歩と陵役・佐久本宝は、ともに連続テレビ小説「エール」(2020年、NHK総合ほか)に出演し一気に注目を集めた。

望月は「エール」の主人公・裕一(窪田正孝)の銀行員時代の先輩・松坂役。調子のいい反面、音楽の道に進みたいと悩む裕一を心配する、心優しい愛されキャラクターを演じた。佐久本は、裕一の弟・浩二役。途中、裕一と仲違いもしたが、父・三郎(唐沢寿明)の死をきっかけに和解。三郎を看取るシーンでは、多くの視聴者の涙を誘った。2人ともドラマ「3年A組−今から皆さんは、人質です−」(2019年、日本テレビ系)にも出演し、当時からキラリと光る演技力を見せていた。

「DIVE!!」のレイジと陵は、知季といつも一緒だったが、知季ばかりが才能を見出されていくことに2人が不満や妬みを感じ、一時はケンカ状態に。気まずい空気が流れたが、第5話では2人のほうから「やっぱトモはすげえわ」「今まで悪かった。ガキみたいな真似して」(陵)、「俺も、ごめん」(レイジ)と頭を下げ、仲直り。5話ラストで知季が新たな飛込み技を成功させると、自分のことのように喜んだ。

要一の「俺は(ライバルの)さらに上を行くだけだ」というストイックなつぶやきに2人そろって「侍かよ!」とツッコミを入れるなど、クスッと笑わせるコミカルシーンの間合いも絶妙だ。

未知数の知季、努力家の要一、天才肌の飛沫がオリンピックを目指す「DIVE!!」。選ばれし者たちの戦いを描くドラマだからこそ、視聴者が共感できる“普通の若者”の視点は欠かせない。いずれも朝ドラで好演を見せた前田、望月、佐久本の演技力は、お茶の間もよく知るところ。視聴者とドラマの世界観をつなぐ3人の活躍にも注目したい。

第6話は5月19日(水)に放送する。いよいよ知季たちMDS(ミズキダイビングスクール)のメンバーが選考会に臨む。