北川景子と永山瑛太が共演する金曜ドラマ「リコカツ」(毎週金曜夜10:00-10:54、TBS系)の第9話が6月11日に放送。互いを思いながらも離婚を選んだ咲(北川)と紘一(永山)の恋を後押しした、小説家・連(白洲迅)に注目が集まった。(以下、ネタバレがあります)

■クールでシニカルな恋愛小説家・水無月連

離婚に向けた活動=“リコカツ”をテーマに描く同作。主人公の咲と紘一は、運命的な出会いから交際ゼロ日でスピード結婚。ところが現代的で自由な家庭に育った咲と、厳格な自衛官一家で育った紘一は、生活習慣や価値観の違いで早々に離婚を決意し、そして離婚した。

夢だったファッション雑誌の編集部員となるが、後輩のうその告発があって文芸部に異動した咲。そこで担当することになった恋愛小説家が水無月連だ。幼少の頃から真面目で頑張り屋だった咲は、その持ち前の努力で連のサポートをする。そんな咲にいつしか連はひかれていった。

人気の恋愛小説家ではあるものの愛はこの世に存在しないと思っていた連は、咲と紘一に興味津々だった。紘一のことを「武士野郎」とも呼び、わがままで毒舌を吐きながら咲と紘一を振り回してきたが、前回の第8話で「水口咲は俺がもらう」と紘一に宣戦布告した。

しかし、咲と紘一の本心を誰よりも感じ取っていたのは連だった。第9話で、互いに思いを残している咲と紘一を大きく前進させた。

■連の熱い言葉に感動

いま書いている小説の最後1ページがまだ仕上がらない連。その小説の主人公が好きになった女性は、咲のシチュエーションそのもの。連は「困るんだよね、ちゃんと決着つけてもらわないと。結末が書けないじゃん」と言った。

「今さら…戻れません」と返した咲に、連は「ふざけんな!」と原稿をたたきつけて怒りを見せた。

「俺は、あんたら2人を見ていて、こんなバカな2人はいないと思っていた。全然違う環境で育って、全然違う価値観で、バカみたいにぶつかり合って、裸の心を見せ合っていた。俺は、あんたたち2人に、本当の愛が、本当に存在するんだってこと、教えられた。見せつけられた、まざまざと。あの太陽みたいに、疑いようのない事実として、俺に、この俺に突きつけられたんだ」

小説家らしいせりふ回しもあったが、この言葉は視聴者が抱いてきた思いそのものでもあったのではないだろうか。

連は、紘一が咲にプレゼントした名前入りのペンを返し、「結末はあんたが決めて」と送り出した。紘一に会おうと決意した咲の背中に向かって、口パクで何かをつぶやきながら。

これまでクールだった連が熱くなった姿に驚きと感動を覚えつつ、口パクで何を言ったかが大いに気になり、SNSでもその予想が白熱。真相は視聴者に委ねられているが、最後は「緒原咲」と言っているように思えた。それは、紘一の名字で、連が紘一に宣戦布告したときの「“水口”咲」と対比になるのかもしれない。

口パクしたあと、ふっと見せた笑顔。白洲の柔らかな雰囲気が最大限に生きた場面だった。

(文=ザテレビジョンドラマ部)