1人の人間ヒーロー・五色田介人(ゼンカイザー)と、4人のロボヒーローの戦いを描く「機界戦隊ゼンカイジャー」(毎週日曜朝9:30-10:00、テレビ朝日系)に出演中の森日菜美。世界を自由に旅する“世界海賊(=界賊)”であるゴールドツイカー一家のおてんばな長女・フリントを好演している。撮影中のエピソードのほか、役柄や芝居にかける思い、プライベートについても語ってもらった。

――絶賛撮影中だと思いますが、改めて、どんな思いでフリント・ゴールドツイカーを演じているか、教えてください。

ゴールドツイカー一家は“界賊”だけに、お宝のためなら手段を選ばず、突き進んでいく冷酷さもあるんですけど、私が演じる妹のフリントとお兄ちゃん・ゾックス(増子敦貴)の一番の目的は、呪いで小さな体のSD(スーパーデフォルメ)に変えられてしまった双子の弟たちを人間に戻すことなんです。見た目は元気で明るく、やんちゃな女の子で、口調はちょっと乱暴なんですけど(笑)、兄貴のため、弟たちのために何ができるんだろう、ということを人一倍考えている子なので、家族思いなところを大切に演じています。コンセプトとしては、どれだけ面白く、ハチャメチャにできるか、っていうのがあって、監督からは「思ったままに演じてほしい」と言われているのですが、テンションを2、3個上げて演じても、「もっと高く」って言われて。なので、本当に“全力全開”みたいな感じです(笑)!

――ご自身がフリントと似ているところや、好きだなと思うところはありますか?

似ているところはいっぱいあります! 私も元気で明るくて、幼少期から結構やんちゃだったし…あと、家族思いなところも。ちょっとツンデレというか(笑)、強がって素直な気持ちが言えないようなところは、すごくかわいいなぁって思います。

■変身したい気持ちを表現した行動をとることもあります(笑)

――兄・ゾックス役の増子さんとは、いろいろ話しながら撮影しているそうですね。

はい。ゴールドツイカー一家を盛り上げたい一心でよく話し合っているのですが、界賊の“冷酷さ”という部分が難しくて、監督に相談することも。そういう姿を見ているスタッフさんたちが「本当に兄妹みたいだね」って言ってくださって。敦貴くんのことを“あっちゃん”って呼んでいて、あっちゃんはゆるくて天然な感じなので、私がズバッと言うみたいな(笑)。そんな関係性も役に反映されているのかな?と思いますね。

――フリントの“ここを見てほしい!”というポイントは?

フリントは変身しないので、みんながギアを持って変身するときに手持無沙汰で(笑)。そこで、変身できないながらも、みんなを真似して、変身したい気持ちを表しているっていう行動を最近しているんです。何なら、皆が名乗りをしているときに私も一緒に名乗っちゃう、みたいな感じで(笑)。そういうアドリブをテストのときにやってみたら、監督とかスタッフさんたちが「あ、いいね」って拾ってくださるのが、すごくうれしいです。

――どんどん欲が出てきますね!

そうなんです。でも、撮影後にアフレコをするんですが、映像を見てみるとカットされていて「うわー、あそこやってたのにー!」って悔しい思いをすることも多いです。だから副音声があったら楽しそうだなって思います。アフレコも最近やっと慣れてきましたが、難しいです。もし変身したらすごく苦労するんだろうなって…(笑)。

――もしかしたら今後、フリントも変身する…⁉

いやー、どうなんでしょう!? 私も全然聞いてはいないので、楽しみにいただけたら…としか言えなくて。でも願望はあります!

■雑誌に自分の名前が大きく出ることがとてもうれしい

――では、ご自身のことも聞かせてください。まず、性格を自己分析すると、どんな性格ですか? フリントに似ている、ということなので、何となく分かってきましたが…(笑)。

そうです(笑)! 元気と明るさは一番の私の取り柄だと思っていて。どんなときでもその場を楽しんじゃうし、何か…子供っぽいですかね(笑)。今はコロナ禍で難しいですが、人と会ってお話しすることもすごく好きなので、今(インタビュー)も楽しいです! 

――2014年にデビューされて、約7年経ちました。振り返ってみて、いかがですか?

元々芸能界のお仕事に興味はなかったんですが、ドラマ「1リットルの涙」(2005年フジテレビ系)を観て、私も人の心を動かすような仕事がしたいと思って憧れ始めました。でも、この7年、走り始めてからはあっという間だったんですけど、それまでが長かったな、という感覚があって。しばらくは、もう辞めようかなっていう瀬戸際にいたので、今こうしているのが奇跡というか…。でも今が楽しいって思えるので、諦めずに続けてきてよかったな、と思います。

――“走り始めるまで”の時期を乗り越えられたモチベーションは?

一緒にレッスンを受けていた子たちが活躍している姿を見るたびに、私ももっとできたんじゃないかな、とかいろいろ考えてしまって…。今は1人暮らしなんですけど、走るのが好きで、実家にいたときは、近所にある大きな公園を走っていて、そういうことを思い出すと、突発的にブワーッて走りたくなるんですよ。「何でできないんだー!!」って(笑)。その後、家に帰って、母に思いをぶちまけて…っていうのをよくしていましたね。家族も応援してくれていたし、やはりずっと女優への憧れがあったので、続けてこられたのかな、と思います。

――女優のほかにも、モデルやグラビアなど、いろんなジャンルのお仕事をされていますが、それぞれの面白さはどんなところですか?

グラビアは、雑誌に“森日菜美”っていう名前がドーン!って出ることがうれしくて。その日は主人公になれる、みたいな感じで。撮影もそうです。運転手さん、ヘアメ−クさん、スタイリストさん…いろんなスタッフのみなさんが私のために動いてくださるのが本当にありがたいなと思います。モデルは、YouTube「ar web」でやらせていただいているのですが、まだ正直慣れていなくて。カメラに向かってヘアケアとかメークを紹介するので、モデルというか、ちょっとYouTuberになった気分です(笑)。

■誰からも愛されるような女優になりたい

――趣味や特技を教えてください。

私の実家は農家で、実家でとれる野菜が大好きなんです。幼少期からずっと食べてきたし、お手伝いもよくしていたので、結構詳しくて。スーパーに買い物に行ったときには、いろんな野菜を一つ一つ見ながら、おいしい・おいしくないとか、「これは早く使ったほうがいい」とか、ついつい見定めちゃいます。特に小松菜は1年中育てているので、結構区別がつきますね。自分の基準なので、当たっているか分からないんですけど、そうするとスーパーに行くのも楽しいです(笑)。 

――それは特技でもありますね! では、マイブームは?

お風呂です。結構長く入るタイプで、今はご当地の入浴剤をいろいろ集めて楽しんでいます。でも、今の家のお風呂は追い焚き機能がないのが悩みで…。お店でも探してみたのですが、あまりいいものが見つからなかったんです(笑)。いい追い炊きグッズを探しています。ちなみに、お風呂の鏡は常にキレイにしておくのがこだわりです。鏡が汚れていたら手で拭くって言う友達がいて、信じられなくて(笑)! 私はちゃんとスポンジを使って毎回きれいに拭いています。

――では最後に、今後の目標を教えてください。

まずはこの「ゼンカイジャー」の1年を通して、特撮ファンの方をはじめ、視聴者のみなさんに、フリントが森日菜美でよかったと思ってもらえたらうれしいです。そして、やってみたいお仕事はいっぱいあるんです! “朝ドラ”にも出てみたいし、女性ファッション誌の専属モデル、広告や始球式にも挑戦したいし、農業番組にも出たいし…。目指しているのは、いい意味で敷居の低い、誰にでも愛されるような、“近所の女の子”みたいな女優さんです。疲れて帰ってきてテレビをつけたら、「この子、また笑ってる」とか「またくだらないこと言ってるな」みたいな感じで(笑)、そんな親近感を皆さんに持っていただけたらうれしいです。

取材・文=溝井乃蒼