石川瑠華・青木柚がW主演を務め、8月20日(金)に公開される映画「うみべの女の子」の公開記念舞台あいさつが、8月3日に東京・新宿武蔵野館で行われた。同作は、「ソラニン」(2010年公開)以来11年ぶりの実写映画化となる浅野いにおの原作で、「思春期」「恋」「性」といったセンシティブな題材に真正面から挑んだ作品。舞台あいさつには、W主演の石川と青木と共にウエダアツシ監督、原作者の浅野が登壇。作品への思いや撮影の裏側、お互いの印象などを語った。

■石川瑠華・青木柚が作品への熱い思いを明かす!

本作の役を、浅野も審査員として参加したオーデイションで勝ち取った石川と青木。主人公の一人で、海の近くの小さな町に暮らす平凡な中学生・小梅を演じる石川は、ウエダ監督から初めて脚本を読んだ時の感想を聞かれると「私が初めて脚本を読んだ時は、気が抜けた状態だったので、『せりふが原作そのままだ』『あ、このシーンなくなったんだ…』『このせりふないんだ…』という喜びや悲しみを感じていました」と、素直に笑顔で告白。

ウエダ監督が「どのせりふが無くて悲しかったんですか?」と尋ねると、「最初に追加してもらった最後の方のせりふです」と、撮影現場での裏話を明かした。

また、石川演じる小梅に思いを寄せる内向的な同級生で、もう一人の主人公・磯辺役の青木は、「オーデイションを受ける前に改めて原作を読ませていただきました。思春期の『恋』と『性』を描いているのですが、『思春期』って、一言で形容できるようなものではない濃縮さで、若い世代や、自分自身にも思い当たるような面が原作の色を残したまま脚本に描かれていて、苦しくなりました。(オーデイション前に)磯辺役を自分がやる可能性があると考えた時に、すごい責任を感じましたし、同時にすごく高揚しました」と、オーデイション前の知られざる思いを語った。

■ウエダアツシ監督「頼もしく思えました」

青木の印象について石川は、「現場では磯辺と小梅のような近いのか遠いのか分からない…でも、特別なことが言えたり、他の人には言えないことが言えるような関係でした。でも、今は一緒にいると、居心地がいいような関係ですね」と、にっこり。

そんな石川に「本当!?」と、青木が勢いよく質問をすると、「本当です!本当です!私、取材の時に緊張していたんですけれど、柚くんが現れた瞬間に緊張が解けました」と答え、互いに笑顔を見せた。

また、石川の印象について青木は「初めて会った時から、小梅への思い入れがとても強く石川さんから感じられて、現場でも小梅であろうとする姿勢や意志が非常に伝わってきて、僕自身とても助けられました」と、告白。

石川と青木のコメントに対し、「この二人の世代の役者さんたちが集まると、休憩中に盛り上がったりするんですけれど、ちゃんと役の為に自分たちでセーブして、集中を切らさずに準備をしている感じがとても好感を持てて、頼もしく思えました」と、伝えた。

最後に石川は「この映画が完成したのは、監督を始めとしたスタッフの方々が小梅や磯辺といったキャラクターたちを深く愛してくれて、一緒に戦いながら作ってくれたおかげです。また、スタッフさんやキャストのみんなが、この原作にほれ込んで、原作の可能性を信じていたからだと思います。私にとってこの『うみべの女の子』という原作が唯一無二であるように、誰かにとってこの映画も唯一無二のものになったらうれしいです」と、あいさつ。

青木は「この『うみべの女の子』という映画は、自粛期間明けに初めて撮った映画だったので、撮影中もこの先どうなるのか分からない状態でした。けれども、無事に見ていただくことができるという現実に、いち映画好きとしても、映画に携わる俳優としても救われています。映画館で見ることにも意味を持つ映画だと思うので、ぜひ最後まで楽しんでいただけたらなと思います」と、思いを語った。