清原果耶がヒロインを務める連続テレビ小説「おかえりモネ」(毎週月〜土曜朝8:00-8:15ほか、NHK総合ほか※土曜は月〜金曜の振り返り)。9月21日放送の第92話は、実家が「風か竜巻かわからない(明日美)」が、被害に遭ったと知り百音(清原)が急きょ帰省するという展開。言葉にならない感情の高ぶりを繊細に表現した清原に、視聴者からも賞賛の声が上がった。(以下、ネタバレがあります)

明日美(恒松祐里)から、実家のカキ棚が大きな被害を受けていると聞いた百音。状況がわからず動転する中、菅波(坂口健太郎)の「どうして自分で行かないの?」「また言うの?『何もできなかった』って。もうそんなに無力じゃないでしょ。『あの時いなかった』って思いに押しつぶされてきたのは誰ですか?」の言葉で決心し、取るものもとりあえず島へ向かった。

実家に着いた百音が目にした光景は、想像とは違っていた。もう深夜になろうというのに、漁師仲間だけでなく百音の幼なじみも集まって後片付けをする様子はなんだかワイワイ賑やかで、まるでお祭りの準備でもしているかのようだ。

物陰でその様子を見ていた百音の頬を涙が伝った。脳裏には、何度も反すうしてきた8年前の震災直後の光景。だが、目の前に今広がっている光景は“あの日”とは全く違う。あまりに楽しげな様子に気後れも感じたのだろうか、百音は涙をぬぐい、自分を奮い立たせるように「何のためにここまで来たの」とつぶやいて踏み出した。

突然の百音の登場に驚き、歓迎の表情を浮かべる人々。「今来たのか?どうやって?あ、タクシーで来たのか!」という父・耕治(内野聖陽)に、百音は「橋を、渡ってきた」とうなずいた。

■視聴者からも感動の声「涙が止まらなかった」

百音がどんな気持ちで涙を流したのか、その胸の内はまだはっきりとはわからない。だが、菅波の「また言うの?『何もできなかった』って」という言葉に送り出された百音は、島に向かっている時間を少なからず“あの日”と重ねていたはずだ。

今度こそ、自分にできることをしなければ…。そんな思いに駆られながら到着した百音を待っていたのは、予想外の笑顔。島も、人も“あの時”と同じではない。島には橋があるし、人には苦境でも明るく笑える逞しさがある。そのことにほっとしたからこその涙ではなかったか。そして、橋を渡ってその日のうちに駆けつけた百音自身も、ただ見ていることしかできなかった“あの日”とは違う。

視聴者からも、「橋を渡ってきた、と言った百音に涙が止まらなかった」「今度は逃げずに踏み出した、そのことにホッとする涙でもあるんじゃないかな」「嬉しいも悔しいも切ないも悲しいも混ざり合ったような百音の涙に打たれた」「なんて美しい涙…涙腺崩壊」といった声が寄せられ、言葉で説明するのではなく、表情と流れる涙で百音の感情のひだを表現した清原の演技に、「表情でさまざまなことを伝えてくれる素晴らしい女優さん」「みごとな演技、胸がいっぱいになった」といった声が上がった。

百音が自分の過去と向き合った第92話。9月22日(水)放送の第93話では、その翌日、百音がカキ棚の被害を目の当たりにする場面が描かれる。