2月7日(火)にスタートするドラマ「凋落ゲーム」(毎週火曜夜0:35-1:05※第2話のみ夜0:25-0:55、フジテレビ/全4話)で、菅田将暉の弟である菅生新樹が初主演を務める。放送開始を前に菅生が囲み取材に応じ、撮影中のエピソードやドラマの見どころなどを語った。

■2022年6月に本格的に俳優業をスタート

菅生は、2022年3月に大学を卒業後、6月に本格的に俳優業をスタートさせ、「初恋の悪魔」(2022年、日本テレビ)、「トップギフト」(LINE NEWS VISIONで配信)などに出演。他にも、「第35回 マイナビ 東京ガールズコレクション 2022 AUTUMN/WINTER」でランウェイデビュー、さらに日本航空と日本コカ・コーラの共同制作CMなどにも出演している。

そんな彼の初主演作「凋落ゲーム」は、人々の羨望(せんぼう)を集めるインフルエンサーであり若手起業家の主人公が、人には絶対に知られたくない出来事を撮影されたことから、何者かに脅迫され不可解なゲームに巻き込まれていく、先の読めない緊迫の“ノンストップエンターテインメント”だ。

■「チャンスをものにできるかどうかは自分次第」

菅生は、オファーについて「本当に自分で大丈夫なのかなと、正直思いました」と振り返りつつ、「プロデューサーが僕に懸けてチャンスをくださったので、このチャンスをものにできるかどうかは自分次第だと気持ちを切り替え、自分が一番、作品に熱意を持って臨もうと決めました」と語る。物語については、菅生自身も考察をしながら台本を読み進めたといい、「4話という中でも、スピード感や緊迫感がしっかりあって、イチ視聴者としても面白い作品だと思います。夢中になって台本を読みました」と明かした。

演じる守口は「若手社長にして、常に上昇志向を持っている人」だと話し、「僕もこの仕事を始めたばかりで、まだまだ知らないことだらけですし、経験値もまだまだなので、“先輩に早く追いついて、越していきたい”というところが共感できました」とコメントした。

また役作りについて、守口の外見は、インフルエンサーの友人を参考にしたため、想像がしやすかったそう。一方で中身については、監督と話しながら進めたという。「(これまで参加した作品の)主演の方が、監督と演技について話しながら作品を作っていく姿勢がかっこいいなと思ったので、それを見習いました」と語った。

■「スタッフさん一人一人に感謝の言葉やあいさつを」

さらに、主演として「この作品に一番熱を持って、一番自分が考えて、良い作品にしよう」と思っていたという菅生は、「スタッフさんへの感謝の言葉やあいさつを忘れずに、一人一人にするというのを心掛けていました」と明かす。しかし、「スタッフさんのお名前を全員覚えているつもりではいたのですが、アシスタントの方が頻繁に変わるので、把握できていなかった方が何名かいたのが難しいといいますか…。自分もまだまだ余裕がなくて、自分のことでいっぱいいっぱいになっていたなと思いました」と悔しさをにじませた。

そんな中でも、撮影終了後に「『一緒にできてよかったよ』と言ってもらえることがあり、うれしかったです。(作品作りは)自分一人ではできないので、その感謝を伝えたいと思っていたので、それが伝わっていたのかなと思いました」と語った。

その他にうれしかったこととして、自分の演技に監督が「そう捉えたんだ、面白いね!」と言ってくれたことを挙げ、「監督が想像していなかったことを僕がやったのにも関わらず、それを監督に受け入れてもらった瞬間がすごく印象に残っています」と話した。

最後に、「『凋落ゲーム』は誰にでも起こりうることがテーマで、SNSが主な題材なので、身近に感じることができる作品になっています。そして、スピード感や緊迫感のある作品なので、早く次が見たくなると思います。ぜひ“沼”にはまって、見入っていただけたらなと思います」とアピールした。

■「凋落ゲーム」あらすじ

ファッションサブスクリプションサービス「shareDresser」代表を務める主人公・守口奏多(菅生)は、SNSで有名起業家に自身の会社を紹介してもらったおかげで、一躍多くのフォロワー数を誇るインフルエンサーとなり、順風満帆の充実した日々を送っていた。その成功体験から「事業で何よりも大切なのはフォロワー数」と考え、SNSを駆使したセルフプロモーションに余念がない。高級腕時計を身につけ、有名起業家たちと一流レストランで会食を繰り返し、華やかな毎日を送る守口は、成功者の象徴的存在として羨望を集めていた。

しかし、ある日突然届いた一通のダイレクトメッセージが守口の人生を一変させる。正体不明の差出人から届いたのは、守口が他人には絶対に知られたくない事実を捉えた動画だった。「暴露されたくなければ自分の指示に従え」と脅迫され、守口は不可解としか言いようのない“お題”に従っていくことに。他人に知られたくない、築き上げたパブリックイメージと名誉を守りたいという思いが守口を追い詰める。そして、訳も分からぬまま必死でお題をこなし、周囲の人々を巻き込みながら日常を狂わせていく。