眞島秀和が主演を務める「しょうもない僕らの恋愛論」(毎週木曜夜11:59-0:54、日本テレビ系)の第3話が2月2日に放送。20年間、書籍デザイナーとして活躍してきた拓郎(眞島)のいつの間にか失っていた思いについて描かれた。(以下、ネタバレがあります)

■くるみが拓郎にアドバイスを求める

同ドラマは、原秀則の同名漫画が原作。人生の停滞期に入った書籍デザイナーの筒見拓郎(眞島)と、拓郎が20年前に愛した女性の娘である17歳の少女・谷村くるみ(中田青渚)、そして拓郎の高校の同級生で20年以上も思いを寄せている森田絵里(矢田亜希子)という、不器用な男女が織り成す等身大のヒューマンドラマとなる。

出演はほかに、くるみの同級生・小椋悠役にJO1・木全翔也。拓郎の行きつけのバーのマスターを嶋田久作、拓郎が勤めるデザイン会社の社長・木ノ下二郎を杉本哲太、くるみの父・平尾研二を橋本じゅん、くるみの祖母・谷村桃子を手塚理美が演じる。

第3話は、拓郎の働くデザイン事務所にくるみが悠を連れてやってきて、バンドを組んでいる同級生たちに依頼されたイラストへのアドバイスが欲しいと相談を持ち掛ける。くるみは、偶然、自身のバイブルである漫画の表紙デザインを拓郎が担当していたことを知ったのだった。

■くるみたちと絵を描きに出かける拓郎

自身が行っているのはデザインのためイラストはよくわからないと言った拓郎だったが、くるみのイラストを見て「楽しく描いているのが伝わってくるよ」と感想を。もっとうまくなりたいというくるみに、デッサンの大切さを伝えた。

後日、バーで拓郎がくるみのイラストにアドバイスしていると、居合わせた絵里がみんなで絵を描きに出かけようと提案した。

■拓郎は、失っていたものに気付く

くるみの絵の色使いに感心する拓郎。そんなくるみは「みんなで描くの楽しいですね、ずーっと描いていたいです」と心の底から楽し気に言った。

“楽しい”は、今回の一つのキーワードだった。

実は拓郎は、長年にわたり表紙のデザインを手掛けてきた漫画家の新連載を若手デザイナーが担当することを知り、自身の感性が古くなっているのかもしれないと戸惑いを抱えていた。そんなとき木ノ下から「昔はもっと楽しそうにやっていたよ」と言われたのだった。

くるみたちと公園でのびのびと写生をして、「な〜んかいいよね、自由に描くのって」とつぶやいた拓郎。絵里との帰り道、「この仕事、何年もやってきてさ、自分は大丈夫って思ってたんだけど、頭固くなってたわ」と言い、誘ってくれたことに感謝をした。

20年というキャリアを積み重ね、その経験で対応できることがある一方で、仕事への向き合い方の変化や“若い感性”という壁を感じることも出てくる。いつしか失っていたことに気付く拓郎の姿を通して、ハッとさせられる展開となった。

◆文=ザテレビジョンドラマ部