Snow Manが主演を務める舞台「滝沢歌舞伎ZERO FINAL」が4月8日(土)より東京・新橋演舞場で上演される。その製作発表が2月8日、都内で行われ、岩本照、深澤辰哉、ラウール、渡辺翔太、向井康二、阿部亮平、目黒蓮、宮舘涼太、佐久間大介が登壇。メンバー自ら仲が良いことを公言している9人だが、この日も仲の良さが垣間見えるやり取りを繰り広げた。

■滝沢歌舞伎の一番大事にしていることは、今しか残らない笑顔をみんなで共有する

「滝沢歌舞伎」は2006年に「滝沢演舞城」として誕生。2019年には「滝沢歌舞伎ZERO」として同シリーズに出演を重ねてきたSnow Manに主演が引き継がれ、ダンスパフォーマンス、アクロバット、歌舞伎、腹筋太鼓、中国の伝統芸能・変面を取り入れたイリュージョン、舞台上での生化粧などさまざまな趣向を凝らした和のエンターテインメントを繰り広げてきた。

滝沢秀明氏から「滝沢歌舞伎」を受け継いできたSnow Man。その受け継いだ中で一番大切なことを問われると、岩本は「やっぱりお客様のことを第一に考えて、スタッフの皆様のことを第一に考え、とにかく自分よりも利己よりも利他。与えるのがすごい好きで、本当にねずみ小僧みたいな感じの方だった」と、氏が演じた義賊・ねずみ小僧になぞらえて返答。そして「とにかく見ている人を楽しませる、かつ自分たちも楽しむし、今しか残らない笑顔をみんなで共有するというのは、滝沢歌舞伎の一番大事にしているところなのかなと思います」と語った。

阿部は「滝沢くんがやっていた演目を僕たちが9人で個々に受け継いでいるものもあります。それこそ、腹筋太鼓のメカ太鼓もそうですし、変面もそうですし、女形とか。全部一人でやられていたのを、僕たちが個々に受け継ぐことで、滝沢歌舞伎を続けていくという気持ちはありました」と答えた。

■「滝沢歌舞伎」の思い出は「全部」

そんな「滝沢歌舞伎」の中で思い出に残っていることを尋ねられると、目黒は「全部でしたね。汗かいて涙流して、高校生くらいからずっとやってきた作品なので」としみじみ。しかし、「いろいろなことがありましたけど、びっくりしたことでもいいですか?」と切り出し、目黒と向井と佐久間が同じ楽屋だったときのエピソードを披露。

「ちょっと楽屋が汚くて、滝沢くんが見に来て、『片付けておけよ』と言われて。俺たちは『でも俺たちはこれがいやすいからこのままいよう』って3人で約束して、数日後、もう一回滝沢くんが来たんですよ。そしたら、佐久間くんと康二の机の上がめっちゃきれいになってて、俺だけ片付けていなくて(笑)」と明かし、佐久間が「ごめん! また来るって聞いちゃったからやばいと思って」と謝り、向井も、3人分片付ける余裕がなかったようで「意外に時間なくて」と言うと、目黒は「“えぇー2人とも?”って。数ある中で一番びっくりしたのがこれです」といたずらっぽい笑顔を見せた。

■ラウールは「めちゃくちゃランウェイしちゃいます(笑)!」とジョークを

集大成となる今回は演出もSnow Manが手掛ける。演出の構想について質問がされると、まだ未定だとしながらも、深澤は「それぞれにきっと得意な分野があって、その得意な分野をちゃんと皆さんに伝えられるように。演目にそれぞれのいいところが入ればいいなというふうに考えている」と答えた。

パリコレにも出演しているラウールは「やっぱり新橋演舞場は綺麗な花道があるんで。もうめちゃくちゃランウェイしちゃいます(笑)!」とちゃめっけたっぷりにジョークを。佐久間が慌てて「今のところそういう予定はございません!」と制し会場を笑いに包んだ。

■渡辺翔太に「丸くなりすぎ(笑)!」のツッコミも

また、得意分野という話からラウールが「今回新しくJr.(ジャニーズJr.)の子がバックにつくので、そのへんはこの翔太くん(渡辺)と佐久間くんがびしっと(指導する)。先輩としてのね、指導力というか引っ張る力というのはあるよね?」と後ろに座っていた渡辺と佐久間を振り返ると、目黒は「マジで怖かったもんな、2人」と、デビュー前のジャニーズJr.の頃の2人を思い出して頷いた。

渡辺が「後輩の指導も大事かなって思ったんですけど、もう(舞台の)演出がやったこともないので何から決めたらいいんだろう…というところなので。今、後輩の指導をするどころか、スタッフさんとかメンバーが出した意見を笑顔で聞くっていう…」と話すと、すかさずラウールから「丸くなりすぎ(笑)!ツルツル!」とツッコミが飛び渡辺は苦笑。そんな2人を見て他のメンバーも思わず笑顔に。

最後は深澤が「9通りの意見があるってすごくいいなと思ってまして。自分だけじゃ思いつかないような意見というのがそれぞれ出てくるので…やっぱりいいですね。9人いるっていう強みですかね。みんなが気持ち良くこの作品に取り組めるように、良いところをちゃんと使っていきたいなというふうに思います」と全員で作り上げる舞台への決意を語った。

「滝沢歌舞伎ZERO FINAL」は、4月8日(土)〜30日(日)まで24公演上演。19日(水)〜30日(日)までの15公演に関しては映画館でのライブビューイングも予定されており、詳細は後日公式サイトにて発表される。出演はほかにSpeciaLの林蓮音、松尾龍、和田優希、中村浩大、少年忍者のヴァサイェガ渉、内村颯太、豊田陸人、長瀬結星。