「愛の不時着」などの大ヒット作品を次々に送り出しているスタジオドラゴンが制作し、「皇后の品格」「ペントハウス」などの脚本家・キム・スノクがクリエイターとして参加している復讐スリラー「パンドラ 偽りの楽園」。第6話では、主人公・テラ(イ・ジア)を愛する優しい夫・ジェヒョン(イ・サンユン)の真の姿が明らかになり、想定外すぎる展開となった。

■ 「50」に“ホン・テラ”の人生を与えた人物が判明

本作は、完璧で幸せだった人生が、実は何者かの思惑により作られたものだと知った美しいセレブ妻・テラが、彼女の人生を意のままにしようとした勢力に反撃していく韓国ドラマ。毎週土曜・日曜に、ディズニープラスで配信され、全16話編成となる。(以下、ネタバレ含みます)

一流IT企業“ハッチ”の会長・ジェヒョンの妻・テラは、恵まれた家庭での生い立ちが、実は何者かに与えられた偽りの人生で、実際は「50」と呼ばれる殺人マシーンだったことを思い出す。ジェヒョンとの結婚も偶然ではなく仕組まれていたようで、“テラ”としての人生は、すべて誰かの思惑通りに進められているのだと、彼女は知る。

テラの姉・ユラが、大金の報酬につられて、事故死したテラの人生を、記憶を失った「50」に与えたのだが、その黒幕が誰かはユラも知らなかった。そんな中、ユラが死亡。警察は「自殺」と断定したが、彼女は殺されたのだった。

ユラは死の直前、テラに留守電を残していた。その内容は「あなたに偽の人生を与えたのはジェヒョンだった」という衝撃的な告白だった。「私も騙されたの。あなたに何をするかわからないから、絶対信用しないで」とユラは告げ、ジェヒョンが、彼の友人で“ハッチ”の研究所長・ソンチャン(ポン・テギュ)の研究データが入ったUSBを奪おうとしており、自分に何かあったら、ソンチャンにUSBを返してほしい、とテラに頼んだ。

■優しい夫が黒幕…

テラを出会った時から愛し、「どんな過去があってもかまわない、俺は自分の知ってるテラを信じる」と言い、「この先も永遠に愛し続ける。何が起こっても人生を賭けて君を守る」と涙ながらに抱きしめてくれた愛情深くて優しい夫が自分の人生を操作した黒幕だなんて…。ユラの言葉をにわかには信じられないテラだったが、ジェヒョンがユラの遺体を解剖してまでUSBを探そうとしたのを見て、ユラのメッセージが真実だったと確信する。

彼は解剖医からUSBは無かったと伝えられ、落胆しながらも「解剖を依頼した事は妻にも秘密に」と、大金を渡した。医者はジェヒョンと別れたその足で物陰に隠れていたテラの元へ向かい、「死ぬ直前に飲み込んだようだ」とUSBを渡した。


■ユラを殺したのもジェヒョンだった

ジェヒョンの秘密はこれだけではなかった、彼が着替えているところを盗み見たテラは、夫の背中に無数の落雷による傷があるのを見た。ユラの死体にも落雷による傷が付いていた。ユラを殺したのもジェヒョンだったのだ。鏡に映る自分に向かってぞっとする笑顔で微笑むジェヒョン…。

テラは怒りが爆発し、その場にあったハサミで彼を殺そうと近付いた。テラに気づかないジェヒョンの背後でハサミを振り下ろそうとしたその時、ソンチャンに阻止され、報復は失敗した。ソンチャンは、ジェヒョンの腕時計に付いていた血が恋人関係だったユラのものだと知り、彼を殺してやりたいほど憎しみが募っており、同じく夫を許せないテラと手を組むことにした。

■ジェヒョンの野望はどこまで…?
テラが真実を知ってしまったとは気づかず、優しい笑顔を彼女に向けるジェヒョン。そんな夫に復讐の炎をたぎらせながら、今まで通りの従順な妻のフリを続けるテラは、今後どのように彼に反撃していくのだろうか。そして、何故ジェヒョンは、「50」の人生を操作してまで自分の妻にしたのだろうか。彼は「50」が犯した大統領暗殺にもかかわっているようだが、現在、彼が大統領選に立候補していることにも繋がっているのだろうか。彼の野心はどこまで広がっていくのだろうか…。

◆文=鳥居美保/構成=ザテレビジョン編集部