2023年7月より、新ドラマ「シッコウ!!〜犬と私と執行官〜」(毎週火曜夜9:00-9:54、テレビ朝日系)がスタートする。本作で主演を務めるのはゴールデン帯ドラマ初主演となる伊藤沙莉。テレビ朝日ドラマ初主演となる織田裕二と、Sexy Zone・中島健人とともに“執行官”の世界を描く。

■新ドラマの題材は“執行官”

“執行官”とは、各地方裁判所に所属する裁判所の職員であり、裁判で出された結論が実現されない場合に、それを強制的に執行する仕事。家の明け渡しや、貴金属などの動産の差し押さえ、子の引き渡しなど、その仕事は多岐にわたる。とある事情から執行官の世界に飛び込んだ主人公は、“犬担当”の執行補助者としてさまざまな事件や人々に関わっていく中で、その人たちの人生の“リスタート”を目撃していく。

普通に生活しているとあまり馴染みのない“執行官”という題材を本作では、それを個性豊かなキャラクターたちと軽妙なテンポのセリフの応酬により、明るく誰もが楽しめる「ポップなお仕事ドラマ」として描き出す。

■伊藤沙莉がゴールデン帯で初主演

今作でゴールデン帯ドラマ初主演となる伊藤が演じるのは、ひょんなことから「執行補助者」となる女性・吉野ひかり(よしの・ひかり)。大らかで明るく、親しみやすい性格のひかりは、それまで勤めていた信用組合を辞め、一念発起して上京。憧れだったペット関連の仕事に就くことに。しかしその会社はある日“執行”をうけ、倒産してしまう。突然職を失ったひかりだったが、その執行を行った張本人である執行官の小原樹から“ある能力”を買われ、執行補助者として新たな道を歩み始めることに。その“ある能力”とは「犬にものすごく好かれる」こと。犬だけは大の苦手だという小原はひかりの能力に目をつけ、2人は凸凹バディを結成することになる。

伊藤演じるひかりを執行補助者の道へと導く執行官・小原樹(おばら・いつき)を演じるのは、テレビ朝日のドラマ初出演となる織田裕二。これまで数々のドラマ、映画に出演し、各時代を代表するキャラクターを生み出してきた織田が執行官という、どこか聞きなじみのない職業に従事する小原という人物に息を吹き込む。

そして、織田演じる小原たちが籍を置く執行官室の頼れる事務員・栗橋祐介(くりはし・ゆうすけ)を演じるのは、Sexy Zoneの中島健人。今作ではセクシーを封印し、黒縁メガネにベストにアームカバーという伝統の事務員スタイルで、執行官たちの業務をサポートする。米・アカデミー賞では流暢な英語で海外スターたちへのインタビューを敢行し、2024年には世界同時配信も予定されている国際ドラマへの出演も決定している中島が、2014年の「黒服物語」以来、9年ぶりにテレビ朝日のドラマに出演する。

■大河ドラマ脚本家が執筆

本作の脚本を手掛けるのは、2021年の大河ドラマ「青天を衝け」の執筆を担当したことでも知られる脚本家の大森美香。「カバチタレ!」や「あさが来た」、「未解決の女 警視庁文書捜査官」など、お仕事モノには定評のある大森ならではの、生き生きとした人間模様と軽妙な会話劇で、“執行官”を題材に新たなキャラクターを生み出す。

■伊藤沙莉(吉野ひかり役) コメント

このドラマの企画書をいただいた時に、私は初めて“執行官”という職業を知りました。きっとそういう“初めて”という方はたくさんいらっしゃるのではないかと思うので、そこに焦点を当ててドラマを作るというのはとても新しいですし、“執行官”がどういうお仕事なのかということを知りつつ、そこにまつわるドラマが展開していくのはとても面白いと思いました。織田裕二さんは、私にとっては「テレビで見ていた方」だったので、“スター感”を抱いていて、お会いするまではすごい緊張していたんです。「怒られたらどうしよう…」なんて思っていましたが、本読みの日に初めてお会いして、全てが覆りました(笑)!こんなに気さくでライトに話してくださる方なんだ!って一気に緊張が解けて、現場に入るのが楽しみになりました。

このドラマには犬がたくさん出てきますが、みんな本当にお芝居が上手。織田さんが演じる小原さんは「犬が怖い」という役ですが、そんな織田さんのお芝居とそれに対する犬たちの化学反応みたいなのも素晴らしいことになっていて、織田さんと犬が共鳴し合っている様子が面白いなと思いながらいつも見ているんです。“執行官”という聞きなじみのない職業で法律に関するドラマ、と聞くとちょっと堅く感じられる方も多いかもしれませんが、すごく楽しく描かれていますし、どの登場人物もキャラが濃い!見ていて全く飽きないドラマだと思いますので、ヒューマン的な部分、ラブの部分なども含めて楽しんでいただけたらと思います。

■中島健人(栗橋祐介役) コメント

“執行官”と聞いた時は、まず「なんぞや」と思いました。“執行”という言葉に聞きなじみはありませんでしたが、切れ味があってかっこよさそうなので、そこに織田裕二さんのお名前がキャスティングされているのを見て、「どういう役かはわからないけど、きっと合うだろうな」と確信しました。と同時に、僕と(伊藤)沙莉はどういうポジションなんだろう、と悩みました(笑)。僕も織田さんと言えば、「青島刑事(「踊る大捜査線」)」のイメージでしたし、これまでに本当にたくさんの作品を拝見してきていたので、「え、その織田さんとこれから一緒にお芝居をするの…?」という不思議な気持ちでした。ちょうどドラマの撮影開始がSexy Zoneのドーム公演を控えていた時期で緊張していたんですけど、正直織田さんとの共演のほうがある意味、緊張しちゃったりしていて…(笑)。2つの緊張が隣り合わせだったあの時期は忘れられないです。現場では、役者としての大切なことだったり、お芝居に関してのアドバイスだったり、いろんなお話をしてくださって…撮影中ずっとドキドキしていました(笑)!

これまでドラマ・映画などで取り扱ったことのない“執行官”というものを題材にした新しい作品です。法律的なこともそうですが、いろんな形の“愛”、人と人との繋がりを、執行官を通して知ることができますので、ぜひこの夏を楽しみにしていただけたらと思います。

■織田裕二(小原樹役) コメント

“執行官”って簡単に言ってしまうと、「裁判で判決が下っているのに、お金を払ってもらえない、退去してもらえない、など進行しない事柄に対して執行をする」、いわば司法の“最後の砦”なんですよね。なのに、国家公務員なのにも関わらず、出来高制なんです。「そんな国家公務員いるの!?」と正直驚きました。(伊藤)沙莉ちゃんとも中島(健人)くんとも今回が初共演でした。沙莉ちゃんはいろいろな作品に出ているのを見て上手だなあと思っていましたが、実際にお会いしたらとても可愛らしい方。中島くんはこれからますます楽しみな俳優さんだなと思いました。

タイトルにもある通り、このドラマには犬がたくさん出てくるのですが、どの子たちもすごくいい子でちゃんとお芝居をしているんです。思わず切なくなってしまったようなシーンも多々ありました。ストーリーは毎話完結に近いですし、多彩なゲストもいらっしゃるので、皆さん、どうぞお見逃しなく!

■大森美香(脚本) コメント

一昨年、幕末期からの日本を描く大河ドラマの脚本を書かせていただいた後、猛烈に今の日本を知りたくなり「次に描くなら令和の今を切り取れるような作品を!」と願ってプロデューサーさんたちと色んな職業を捜していた中で知ったのが“執行官”というお仕事です。裁判所職員でありながら常に現場に立ち、現状に行き詰まり動けなくなっている人々と向き合う“執行官”。その“執行官”という職業に法律や裁判所とは無縁だった犬好きの主人公・ひかりさんが出合います。戦争や紛争が続き、日常的にミサイルが飛んできたりと油断ならない昨今ですが、ご覧いただく皆さんに「明日も一歩踏み出そう」と思っていただけるパワーやワクワクを少しでもお届けできればと心から願っています。伊藤沙莉さん、中島健人さん、織田裕二さん(お三方ともご一緒するのは初めて!)をはじめとして、キャスト&スタッフ一丸となって制作しております。どうぞご期待ください!