犬飼貴丈と飯島寛騎がW主演を務める「僕らの食卓」(毎週木曜夜11:00-11:30、BS-TBS)の第5話が5月4日に放送された。服を汚した豊(犬飼貴丈)が穣(飯島寛騎)の服を借りて着ている姿に思わず萌えさせられ、心の距離が近づいているようすにも頬がゆるんだ。(以下、作品のネタバレを含みます)
■「僕らの食卓」とは

同作は、三田織の同名人気コミックを原作に、共に食卓を囲むことで縮まっていく距離感を丁寧に描く食と家族のハートフルドラマ。育った環境の影響で誰かと一緒に食事をするのが苦手な会社員・豊は公園で年の離れた兄弟・穣と種に出会い、なぜか「おにぎりの作り方」を教えることに。それ以来、豊と穣兄弟は一緒に食卓を囲み食事をすることが増えた、やがて家族のような存在となり、豊と穣の距離も次第に縮まっていく…。

豊役を犬飼、見た目は怖いが、いつも弟の面倒を見ている家族思いの兄・穣役を飯島が演じるほか、明るく元気で上田家のムードメーカー的存在であり、穣の弟・種役で本格的なドラマ初挑戦となる前山くうがが出演する。また、穣と種の父で陶芸家である耕司役の原田龍二や、古畑星夏、市川知宏、てつじ(シャンプーハット)ら個性豊かな面々がストーリーを盛り上げる。


■穣の母の秘伝の料理で食卓を囲む3人

豊も穣も元気をなくしていたところ、スーパーで偶然出会い、穣が誘って家でご飯を作って食べることに。穣は元気がないときに母が作ってくれた思い出の「ラーメン炒飯」を作る。ラーメンを砕くのを種も手伝い、豊も台所に立ってみんなで楽しくご飯を作るようすにほっこりとなる。

出来上がって食卓に並べると「兄ちゃん、湯気もうまいよ」と喜ぶ種。豊がひとくち頬張ると「うん、美味しいよ、これ」と言って嬉しそうに食べ、それを見て穣も安心したように喜ぶ。美味しい美味しいとみんなで食べ、穣がコショーをかけるとさらに美味しくなると豊にすすめると、ジュースを飲みかけていた種も「僕もコショー!」と飛びついて、ジュースをこぼしてしまう。

しかし、豊は嫌な顔ひとつせずに「全然全然、洗えばいいから」と言って、種と一緒に着替えに行く。

■心の距離も近づいた豊と穣は離れがたいようで…

穣は寝てしまい、穣に借りたのであろうパーカーを着て、オセロを前に座っている豊。ブカっとした“彼パーカー”姿の豊にキュンキュンしてときめきが止まらない!

2人で缶ビールで乾杯をしてオセロを始め、豊に尋ねられて穣は亡くなった母のことを話す。豊は「穣はお母さんに似てるんだね。僕と種くんを元気にしてくれるから」と言って、今日たまたま出会えたことを喜ぶ。2人の心の距離が少しずつ縮まっていることが感じられてこちらも嬉しくなる。

帰り際、玄関で「寒くなったな」「寒くなったね」と去り難くしている豊と穣。「じゃあ、また」と豊が行きかけると、穣が呼び止めて写真を渡す。わざわざプリントアウトした写真を封筒に入れて渡す穣の気持ちに心温かくなる。写真は一緒にお弁当を食べたときのものだった。豊が一生懸命作ったお弁当と3人の笑顔が愛おしく感じられる。

再び豊が「じゃあ、また」と言うと穣は「ご飯、食べような」と声をかける。豊は歩き出すと振り返って大きく手を振り、穣もそれに応えた。離れたくないと思っている2人の気持ちが伝わってきて、見ているだけでも頬がゆるんで仕方がなかった。

◆構成・文=牧島史佳