木村拓哉が主演を務める“月9ドラマ”「風間公親−教場0−」(毎週月曜夜9:00-9:54、フジテレビ系) の第8話が5月29日に放送。風間道場で指導された路子(白石麻衣)の行く末、惨劇に見舞われた遠野(北村匠海)の現状、そして“義眼”の風間誕生へと盛りだくさんな展開で、「#教場0」がTwitterのトレンド1位となる反響を呼んだ。(以下、ネタバレを含みます)

■風間と路子は毒物が絡む事件に挑む

同作は、長岡弘樹の小説を原作に、2020年と2021年に新春SPドラマとして放送された「教場」「教場Ⅱ」の前日譚。風間公親(木村)が教官として警察学校に赴任する以前、新人刑事の教育に刑事指導官として当たっていた時代を描く。風間がなぜ冷酷無比な人格となったのか、その謎が明らかになる。

風間とバディを組んで実際の殺人事件の捜査を通してスキルを学ぶ“風間道場”に送り込まれる新人刑事を、赤楚衛二、新垣結衣、北村匠海、白石麻衣、染谷将太が演じる。また、神奈川県警捜査一課の事務員・伊上幸葉を堀田真由、捜査一課の刑事・谷本進一を濱田崇裕(ジャニーズWEST)、同じく刑事・尾山柔を結木滉星、神奈川県警本部捜査一課調整官・眞堂丈史を小林薫、通称・風間道場を考案した神奈川県警警察学校の学校長・四方田秀雄を小日向文世がふんする。

第8話は、27歳の女性・小田島澄香(ソニン) が変死体となって発見された事件。外傷はなく、毒物による中毒症状の可能性が高かった。風間と路子が容疑者として追い詰めていったのは、元恋人のネット販売業者・名越哲弥(小池徹平)だった。

■路子に期待していた風間だが…

事件は衝撃的な展開を見せた。実は澄香と名越は、覚せい剤など違法薬物を売るビジネスパートナーだった。裏仕事をやめたかった名越による毒殺。しかし、澄香も名越を殺害しようと、スープに放射性物質を仕込んでいた。時間をかけて殺す企み、その恐ろしさにゾッとした。

しかし、名越が逮捕されてすぐ、風間は「次は君の番だ」と路子に告げた。覚せい剤の運び屋として路子の同棲相手・西田徹(渋谷謙人)が絡んでいたのだ。路子は、徹から頼まれ、風間に内緒で捜査情報を漏らしていた。停職6カ月の処分が下される事案だ。

「あんなのばっかりと付き合っちゃうんですよね…」と悲し気に明かした路子。前回、風間が路子に「男と女の機微について、勘が働くようだ。しかし武道にはこういう教えがある。得意な技を持つことは、同時に致命的な弱点にもなる。覚えておけ」と言っていたが、実際にそうなってしまった。

路子はクビを望んだが、風間は「入院して治療するはずだった」と話し始めた。その治療は、遠野(北村匠海)と共に襲われたときの右目だ。しかし、刑事として優れた素質があると見込んだ路子の指導に当たることにしたのだ。

そんな風間の思いに応えようとしたのか、路子が交番勤務で明るい笑顔で街の人と交流しながら、警察官を続けていることが描かれた。


■義眼の風間が誕生

警察に必要な人材を育てる風間道場。その静かだが、熱い思いが明かされた。

そして、風間は自身が期待した一人、遠野の元へ。15年前に風間が逮捕した十崎(森山未來)に刺された遠野は、まだ目を覚ましていない。だが、風間がベッドの上の遠野に「時間はかかるが復帰できるそうだ」と話しかけたことで、視聴者の間にも喜びが広まった。

遠野が目を覚ますとき、また十崎との決着の日は果たしていつ来るのか。そのドキドキ感が高まるなか、ラストで風間が義眼を装着した。

義眼の風間が次に指導するのは、問題児の中込兼児(染谷)。クライマックスに向かう物語で、素行の悪い中込と風間がどう向き合うのか注目だ。

※濱田崇裕の濱は旧字体が正式表記

◆文=ザテレビジョンドラマ部