NTTドコモの新たな映像配信サービス「Lemino」(レミノ)で6月13日(火)より、ドラマ「放課後ていぼう日誌」が配信される。「釣ったら食べる」がモットーのていぼう部で女子高校生たちの釣りライフを描いた作品だ。そんな、ていぼう部に所属する女子高校生役を演じた女優の莉子、池間夏海、鶴嶋乃愛、菊池日菜子の4人に、作品についてや撮影の裏側について語ってもらった。
■ガッツリ釣りドラマをやるんだと覚悟を決めました
ーー「放課後ていぼう日誌」は、女子高生4人が釣りをするという作品ですが、この作品に出演が決まった時はどんなお話をされましたか?
菊池日菜子(以下、菊池):撮影が始まる前に釣り体験をさせていただいたのですが、その時に初めて会ったので最初は正直緊張しました。
ーー釣り体験というものがあったのですか?
鶴嶋乃愛(以下、鶴嶋):そうなんです。撮影に入る前に何度か釣り体験という場が設けられて、4人集合して、実際にロケ地まで釣りに行ったり、ロケ地では無い釣り専門の場所に連れて行っていただいて、最初から釣りの世界にいざなわれていました。
池間夏海(以下、池間):最初の顔合わせで千葉の方に行ったので、「あ!これはもうガッツリ釣りドラマだ」と思って、そこで覚悟を決めたというか。
鶴嶋:ね!そこで結構みんな覚悟を決めたよね。
菊池:しっかり身につけないといけないんだと覚悟した瞬間でした。
■かわいらしくて愛らしいキャラクターを実写でも届けたい
ーー原作のことについてもお聞きしたいのですが、みんなさんはこの作品からどんな印象を受けましたか?また、演じるにあたって意識したことなどはありますか?
莉子:女子高生が釣りをするというのは、かわいらしさもありながら今までにないジャンルだなと思いました。女子高生4人が釣りをしているというところに意味があると思うので、女子高生らしいかわいさとか、原作ならではのキャラクターの個性みたいなものを、映像化した時にも失われないようにしないといけないなと感じました。
池間:私は原作の漫画とアニメをどちらも見させていただいて、オープンニング曲からエンディングまでなんてかわいらしい作品なんだろうと思いました。こんなにかわいらしくお魚のことについて教えてくれたり、楽しさが伝わってくるドラマって今までに見たことがなかったので、自分が感じたものを上手く表現できるのかクランクインする前から気にしていました。
また、演じる役は自分の性格とはかけ離れていたんですけど、帆高夏海っていうキャラクターのツンデレな要素、その野生味溢れる感じとか、4人の個性がバラバラな感じとか、そういうところが魅力的な作品だなと思いました。
鶴嶋:アニメも原作ももちろん見させていただいたんですけども、本当に見ていてホッとするような作品だなというのは感じていて。4人があまりにもかわいすぎるキャラクター性ですし、私の役だとオヤジっぽいところとか、そういう部分はアニメや漫画だと視聴者に入ってくるものも、実写で人が演じるとなると、わざとらしく見えてしまうこともあると思って。
黒岩部長を演じている人、として見られるのは嫌だなと思ったので、そこのバランスというか、本当にリアルな「ていぼう部」を感じていただけるような作品になればいいなと思って私は演じていました。それは本当に御三方が、それぞれのキャラクターとして演じてくださったからこそ、私も部長としてのお芝居の返しをできたんだなと思います。
菊池:私は原作を見ているうちに、自分が演じるキャラクターもですが、それぞれのキャラクターに愛着が湧いてきて。本当に愛らしくてたまらないという気持ちを持ったままクランクインしたので、私が愛らしいと思っているキャラクターの強みを絶対に霞ませないようにしようと常に意識しました。原作のいちファンとして大好きだったからこそ、すごく愛情をもって演じることができたなと思います。
■釣りも生きた魚を触るのも未経験からのスタート
ーー釣りを今までにやったことがあった方はいますか?
莉子、鶴嶋、池間:ないです。
菊池:私は祖父と1度、海釣り公園で簡易的な釣りはしたことがありましたが、今回は、竿に餌を付けるところから自分でやらなければいけなかったりと、クランクイン前の釣り体験の時点から全く違っていました。
ーー菊池さんは魚を捌いてるシーンもありましたよね。
菊池:練習の時に何回もやって指に覚えさせてました。
ーーみなさんは魚を触るのは大丈夫でしたか?
池間:私は沖縄出身なこともあって、元々魚が好きで海の生き物への愛着はすごくあったので、釣りというものに対して抵抗はなかったんです。でも、本当に全くの未経験だったので、いざ釣り監修の方に教えていただいた時に専門用語がたくさん出てきて、これはちゃんと覚えていかなきゃいけないなと思いました。
私が演じた帆高夏海ちゃんは新入部員でありながらも幼少期の頃から釣りをやってきていて、かつ莉子ちゃんが演じる鶴木陽渚(つるぎひな)に指導しなきゃいけない役だったので、演じるにあたり釣りに対して全然知らなかったんだなと感じましたし、撮影中は釣りの世界に飛び込んだ感じでした。
ーー莉子さんに関しては釣りのイメージがあまりないですが、どうでしたか?
莉子:釣りはやった事ないですし、お魚は水族館で見るものとか、スーパーで買って食べるものって感じのイメージだったので、それを自分で触るなんて思ってもいなかったです。
ーー陽渚が怖がっていた気持ちも分かるという感じですか?
莉子:あそこまでではないですけど(笑)。でも、触りたくないとか嫌いとかいうよりかは、どう扱えばいいのかが分からないなという気持ちが大きかったです。
ーーそんな大変な撮影の中でも楽しさを感じる瞬間はありましたか?
菊池:やっぱり竿に魚がかかった瞬間ですね。それが1番の醍醐味というか。釣り体験ではしっかり釣るところまでさせていただいたので、かかったときは「来たー!」とうれしくなりました。
■共演者・スタッフ・魚、全員で作り上げた作品
ーードラマに出てくる景色がとてもきれいで、アウトドア味に溢れたロケだったと思いますが、ロケ地や撮影現場での思い出はありますか?
鶴嶋:もう逃げ場がないくらい自然だよね(笑)。本当にコンビニ1つもないという場所で、すぐ近くに海があるし、毎日色々な海に連れて行っていただいて、部室も小屋みたいなところで、本当にていぼう部の子たちの日常を体験させてもらった気分でした。待機場所もていぼう部の部室でしたし、部室を出たら海や川があるという環境で、私たち自身もリアルにていぼう部の生活をしていたので、役に入り込みやすかったなと思います。
池間:私が楽しかったのは、撮影がかなり深い時間までになってしまったんですが、陽渚(莉子)と一緒に泥んこになる潮干狩りのシーンです。
莉子:泥んこになるところね!あれは楽しかったよね、お互いの顔見てゲラゲラ笑ってました。
池間:もう夜の12時とかだったんですけど、深夜テンションみたいな感じになって、私は顔面チョコチップドーナツだって言われて、みんなにドーナツドーナツって呼ばれて(笑)。
莉子:もうポツポツ泥が付いてるとかではなくてガッツリだったので(笑)。
池間:撮りながら監督とかも笑っていて、やめてくださいって言ってました(笑)。
ーー今、潮干狩りのシーンが楽しかったというお話が出ましたが、作品全体で好きなシーンやお気に入りのポイントはありますか?
莉子:完成した作品を見て、実際演じている時はあまり分からなかったんですけど、映像で拝見して良いなと思ったのが魚を釣り上げる瞬間に映像が魚目線になるところです。すごく綺麗に魚が跳ねていて、スタッフさん全員が協力してくださって完成したシーンだったので、迫力があるなと思って、魚が釣り上げられるシーンはお気に入りです。
池間:みなさん実際に海の中に入って、GoProとかを使って撮影をしていたんですけど、魚が少し逃げちゃったりしたんですよ。1度逃げた時は私たちもどうなることかと思ったんですけど、なんとかスタッフさんが見つけてくださって撮りきれました。
菊池:実際の魚と戦ってるシーンは、苦労していない場面がないくらい、全部のシーンを一生懸命撮ったので、その苦労分愛情も募っています。ぜひ見ていただきたいなと思います。
ーー魚待ち、みたいなシーンもあったんですね。
菊池:そうですね。ずっと陸にいるとやっぱり元気がなくなってしまうので、水に返して元気が出るまで待ったりしていました。
池間:本当に魚が亡くなっちゃわないか、干からびちゃわないかという所も気にかけながらのシーンもかなりありました。
ーーそうなると撮影を共に頑張った魚とお別れするのは心苦しかったりしますね。
菊池:そうですね、美味しくいただいたんですけど…(笑)。
莉子:いただいちゃいました(笑)。
■合言葉は「終わらない撮影はない!」
ーーみなさんは年齢も近いと思うのですが、現場ではどんな話をしていましたか?
鶴嶋:撮影はとにかくハードだったので、お互いをみんなで褒めあっていました。私とか日菜子ちゃんの長ゼリフが終わったら、「今のは頑張った!」「さすがに今のは良すぎた!」「MVP!」みたいな感じで褒めあって(笑)。それがあったから私はクランクアップしたあとにすごく寂しい気持ちにもなりましたし、ていぼう部がこの4人で良かったなと節々で感じていました。
ーー本当に部活みたいな感じだったんですね。
鶴嶋:リアルだったよね。
菊池:どんなに押しても終わらない撮影はない!と言い合っていました(笑)。
莉子:それ!合言葉!そして今私が大好きな言葉(笑)。YouTubeでも言いました。この撮影で身に染みて感じていたので。あとはカタコトの日本語を話すくだらないゲームみたいなものをやっていました(笑)。
菊池:本当にこの4人で良かったなと思います。
鶴嶋:あと学校のシーンがほぼなくて、学校居たのは1日くらいでした(笑)。
莉子:私たちは基本ずっとていぼう部で釣りしてるので(笑)。
■撮影で作ったもの全てが美味しい
ーー食べているシーンがすごく美味しそうだなという印象を受けました。色々な魚料理が出てきたと思うのですが、みなさんの推し料理を教えてください。
鶴嶋:キスです。キスの美味しさに目覚めた翌日からキスを毎日のように食べています(笑)。
菊池:スタッフさんが最後の方でタコを発注しすぎたらしくて、そのおかげでいっぱいタコの唐揚げを作っていただきました。お昼ご飯のお弁当と共に出していただいた日もありましたね(笑)。
池間:スタッフさんがタコをそのまま現場で振舞ってくださって、それが本当においしくて。みなさんが疲れて疲労感に包まれてる中で、スタッフさんが「出来てるよー!」って用意してくださっていました。
ーー撮影で作ったものを本当にみなさん食べていたんですね。
菊池:そうなんです。カットがかかったあとはだいたい「これ食べてもいいですか?」と聞いていました(笑)。
鶴嶋:「もう無くなるからダメ」ってスタッフさんに言われるくらい食べてました(笑)。
池間:ギリギリまでみんな食べてましたね。私はすごく魚が好きで釣りが得意という役柄だったので、1人だけ違ったものを食べることが多かったんですけど、豪快に食べるシーンがあって、マゴチっていうなかなか見た目がぶちゃいくなお魚がいるんですけど、そのお魚のお汁をいただいたり、そのまま姿でいただいたりとかもしました。
あと、岩場に引っ付いたタコを持ち上げるシーンがあったんですけど、そこで格闘したタコさんとあとで唐揚げとしてご対面したり(笑)。
莉子:私今思い出したんですけど、ヒラメ食べたなと思って。ヒラメのお刺身ってあんまり食べる機会がないので、みんな最初びっくりしたんですよ。釣りを監修してくださった方が綺麗にお刺身にしてくださって食べた時に、ヒラメってこんなに美味しいんだと思って。私は個人的にヒラメのお刺身をいただくのが初めてだったので、感動したのを今でも覚えてます。
池間:あとカサゴを日菜子ちゃんが捌いていて、かなり臭いのする魚で、そのあとそのカサゴをお味噌汁としていただくという流れだったんですけど、実際にいただいてみると臭みとかも感じず、しっかりお魚の出汁が効いてて、こんなにも美味しくなるんだとすごく感動しました。
ーー最後に主演の莉子さんから読者にメッセージをお願いします。
莉子:はい、もう魅力的な全ての要素が詰まっている作品です。釣り、美味しいご飯、4人の青春物語と見どころ満載です。でも1番は本当にみなさんが言っていたように、ほのぼのとしていて、これを見て癒されるよね、みたいなドラマになっていると思うので、ぜひ釣りをしている方にも見ていただきたいですし、これから釣りをしてみたいなという方にも見ていただきたいですし、もちろん全く釣りを知らない方にも、全ての方に届いたらうれしいなと思います。全9話ですが、あっという間に見終わるので、ぜひ最後まで見ていただけたら嬉しいなと思います。
■ドラマ『放課後ていぼう日誌』ストーリー
都会から引っ越してきた高校1年生の鶴木陽渚(莉子)は生き物全般が苦手なインドア派。堤防を散歩中、先輩の黒岩悠希(鶴嶋乃愛)と出会ったことをきっかけに半ば無理やり謎の「ていぼう部」に入部させられ釣りをはじめることに。
最初は釣った魚を触ることもできなかった陽渚だが、天真爛漫な野生児・帆高夏海(池間夏海)、無口だが魚の知識は抜群の大野真(菊池日菜子)からなる個性豊かな部員たち、釣りを通して出会う人々の中で次第に釣りの楽しさと奥深さに気づいていく。「釣ったら食べる」がモットーの「ていぼう部」で女子高生4人組の釣りライフがはじまる。
莉子×鶴嶋乃愛×池間夏海×菊池日菜子が釣りの世界に飛び込む、合言葉は「終わらない撮影はない」<放課後ていぼう日誌>
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