神木隆之介主演の連続テレビ小説=朝ドラ「らんまん」(毎週月〜土曜朝8:00-8:15ほか、NHK総合ほか※土曜は月〜金曜の振り返り)。8月23日放送の第103回で、寿恵子(浜辺美波)の叔母・みえ(宮澤エマ)が再登場。寿恵子がみえの料亭で新たな冒険に踏み出していく様子がいきいきと描かれた。(以下、ネタバレを含みます)

■依然苦しい家計…寿恵子はある決心を

幕末から明治、そして激動の大正・昭和を舞台に、高知出身の植物学者・槙野万太郎(神木)が植物学の道を突き進む「らんまん」。第21週「ノジギク」では、明治中期、万太郎が妻の寿恵子と二人三脚で植物学研究を続ける日々が描かれている。

研究に没頭する万太郎だが、一家の生活は苦しいまま。寿恵子は方々で借金を繰り返していたが、ついに覚悟を決め、母・まつ(牧瀬里穂)の妹・みえの元へ向かった。

■「あんた、うちで働きなさい」

新橋の料亭・巳佐登の女将で、政財界へも顔がきくみえ。寿恵子が実業家の高藤(伊礼彼方)からの申し出を断ったことを憤慨していたが、内心では寿恵子のことをずっと心配していた様子。初めこそ「よくおめおめと顔出せたもんだね」と突き放す物言いだったが、「だから言ったじゃないさ…もっと早く来なさいよ!」と、寿恵子を抱きしめた。

みえは、寿恵子の用件が借金の申し出だとすぐに理解し、100円を手渡した。その上で、「タダでは貸さない。このお金は、賃金の前渡し金。あんた、うちで働きなさい」と、店で仲居として働くことを提案した。

■料亭の面々も続々登場

厳しい口調のみえだが、言葉の端々や優しい目元には、寿恵子への愛情がにじむ。連続テレビ小説「おちょやん」(2020年)でヒロイン千代(杉咲花)の継母・栗子、大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(2022年)で主人公・北条義時(小栗旬)の妹・実衣を演じ注目を集めた宮澤が、「らんまん」でも強烈な存在感を見せた。

寿恵子が真正面からきっぱりと「泥船じゃありません。今をしのげば必ず先がある。うちの人はきっと、大成する人なんです」と言うのを聞き、寿恵子がこれまでいい加減に日々を送ってきたのではないことも察した様子。だからこそ、ただ金を貸すのではなく働き口を世話し、自分のもとで育てることを決めたのだろう。

店では、みえの夫で巳佐登の店主・笠崎太輔(遠山俊也)、寿恵子にさっそく厳しい顔を見せた仲居頭・マサ(原扶貴子)、さらには芸人・アキラ100%こと大橋彰演じる料理人・圭造、“園芸王子”こと三上真史演じる番頭・佐野吉五郎など、新たな顔ぶれも続々と登場。さらに寿恵子は初日にいきなり土佐出身の大物実業家・岩崎弥之助(皆川猿時)を接客し、さっそく気に入られた様子だ。

■「ここからは寿恵ちゃんのターン!?」

田邊(要潤)の死で悲痛の声が上がった前話から雰囲気もガラリと変わり、寿恵子が乗り出した新たな冒険のはじまりがテンポよく描かれた第103回。視聴者からも「みえ叔母さんのハグに泣けた」「お金じゃなく仕事を与えるのは寿恵子のことを思うからこそ。みえ叔母さん、やっぱり寿恵子を心配してたんだなぁ」といった声が上がった。

さらに、「みえ叔母さんも太輔さんも小粋で素敵」「仲居頭さん、王道の意地悪キャラ!?」「のぞき見してる仲居さんたちも表情がいい!」「ここからは寿恵ちゃんのターン!? 新しい面々、ワクワクする!」と、新たな登場人物たちへの期待の声も続々。SNSでも「みえ叔母さん」や「岩崎弥之助」「アキラ100%」など関連ワードが次々と急上昇ワード入りする注目を集めた。