10月9日(月)にスタートするドラマ「ONE DAY〜聖夜のから騒ぎ〜」(毎週月曜夜9:00-9:54、フジテレビ系※初回は夜10:00-11:24)の制作発表記者会見が9月23日に都内で行われ、本作の主演である二宮和也、中谷美紀、大沢たかおを始めとする出演者17人が登壇した。

本作は、人々が思い思いに過ごすクリスマスイブの一日を1クールかけて描く、謎と愛と奇跡の物語。それぞれ別の人生を歩む3人の男女の物語が並行して進んでいき、最後に運命の交錯を果たす。

■3パートのキャストが集結

「逃亡編」キャストは二宮、中川大志、松本若菜、中村アン、江口洋介。「地方テレビ局編」キャストは中谷、福本莉子、小手伸也、加藤諒、大水洋介、丸山智己、梶原善。「レストラン編」キャストは大沢、桜井ユキ、井之脇海、今井英二。

それぞれパート間での交流はあまり無いと言い、中谷は「3つの異なる作品が同時に進行しているので、他のチームをのぞきにいきたくなります」と明かす。

そして、どのパートにも属していない佐藤浩市は、犬を飼っていること以外すべて謎の人物・真礼(まれい)を演じる。「“謎の男”というのは、意訳するとミスリード役。いかに視聴者をひっかけて、別の方向に振り回せるかという役どころだと思います」と語る。

二宮は「実は一番難しいことをやっている。3カ月犬探しているのはすごい精神力」とコメントし、佐藤から「一日だよ!」とドラマの設定では一日の出来事であることをツッコまれていた。

また、二宮は「一つの画面にスターがいっぱいいるっていうのが面白いと、モニターを見ていて思いました」と語る。

■謎が多い「逃亡編」

「逃亡編」の話になると、銃殺事件の容疑をかけられ逃亡する記憶喪失の男・勝呂寺誠司を演じる二宮は、「逃亡編ですから、逃げないことには始まらないというか。ずっと走っています。まだガッツリお芝居みたいなことはしてないんですけど、うちが一番いい話になる予定です」と自信をのぞかせた。

勝呂寺を追う警視庁の組織犯罪対策部管理官・蜜谷を演じる江口は、テレビドラマ「涙をふいて」以来、約23年ぶりの共演となる二宮について「全然変わらない。お互い変わらないねという話から始まりました」と撮影を振り返る。

蜜谷が追う国際犯罪組織の2代目ボス・笛花役の中川は、「マフィアとは無縁の生活を送っていてクリーンに生きてきたので…」と話し出すと、「みんなそうだよ(笑)」と二宮からツッコミが。そして、中川は「一日だけの話ですが、普段どういうふうに活動しているか匂わせて説得力を持たせたい」と語った。

勝呂寺を追う警察官・狩宮を演じる松本は、「(二宮が)逃げるから追わないといけない。ずっと走らないといけなくてコートを着て走っているので今の季節汗だくです」と裏話を。

謎の女性・八幡役の中村は、「私自身、敵か味方か分かっていないです」と自身にとっても謎であることを明かし、初共演の二宮について聞かれると「距離感の天才です。すごく昔から知っていたかのような感じでお話してくださるのでありがたいなと思います」と感想を述べた。

■役作りにも注目の「地方テレビ局編」

「地方テレビ局編」で「横浜テレビ」の報道キャスター・桔梗を演じる中谷は、フジテレビのアナウンサーから指導してもらったと言い、「懇切丁寧に指導してくださいました」と役作りを明かす。また、新人記者・査子を演じる福本は、「中谷さんの背中を追いながら頑張りたいと思います」と意気込んだ。

ベテランカメラマン・国枝役の梶原は、監督との付き合いが長いそうで「撮影がとても丁寧で、夜中までかかったこともあります」と撮影秘話を。桔梗の同期・折口役の小手は、「監督とは僕が初めて出演したテレビドラマでお世話になりました。月9にも縁があり、今作の日付が12月24日で、僕の誕生日は12月25日。しかも僕、実家が横浜で今作の舞台も横浜。第4の主人公といってもいいかもしれない」と縁を感じている様子。

番組スタッフ・前島役の加藤は「美紀さんのキャスターぶりがすごいとお聞きしました。マイクの持ち方なども注目です」と見どころを語る。ニュースデスク・黒種役の大水は、「八歩美人な役柄。八方美人ってよくないイメージかもしれないけど、頑張って仕事しているところを見せたい」とコメントし、新社長・筒井役の丸山は、「監督に壁になってほしいと言われたので、平民たちを従わせたい(笑)」と就任早々大なたを振るう大改革を行い、桔梗たちを翻弄する役柄について述べた。

■ポンコツ劇団「レストラン編」

「レストラン編」では、洋食店「葵亭」に代々受け継がれてきたデミグラスソースがダメになってしまうところが描かれる。頑固なシェフ・立葵時生役の大沢は「胃袋をつかむパートだと思っているので、料理の過程も撮っています」と料理シーンにもこだわる。

ソムリエール・梅雨美役の桜井は「シリアスとは程遠いパートです。大沢さんが“葵亭ポンコツ劇団”と命名してくださってそのネーミングが好きです」とコメディ要素のあるパートだと明かす。

アルバイト・細野役の井之脇は「僕たちはデミグラスソースのせい店を開けられるのかっていうのを11話通してやります(笑)。レストランのシーンはまとめて撮っているのでチームワークが良くなっています」とコメント。

葵亭にいるよう命じられた警察官・山田役の今井は「弱っちい警察官の役でポンコツにもヒエラルキーがありまして僕は下の方です(笑)」と役のポジションを明かした。