タイムマシーン3号が登壇した、過去に大きな失敗をやらかした“しくじり先生”たちが、自らのしくじった経験をさらけ出し、人生の教訓を伝授してくれる反面教師バラエティー「しくじり先生 俺みたいになるな!!」(毎月第1〜3金曜夜9:00-9:30、第4金曜テレビ朝日地上波放送終了後〜/ABEMA SPECIALチャンネル)の11月3日の配信回では、2015年に発売された「しくじり先生」DVD3巻同時購入者だけに配布された、地上波完全未公開の特別授業が、本編ディレクターズカット版でABEMA SPECIALチャンネルにて初公開された。

現在はYouTubeのチャンネル登録者数が80万人を突破し、お笑い番組にもレギュラー出演するなど、ブレイク中の山本浩司と関太からなるタイムマシーン3号だが、かつては芸人仲間から「タイムマシーン3号みたいな芸人にだけはなりたくない」と総スカンをくらっていた。

そして、その原因は自身らの“客に媚びすぎる芸風”にあったと懺悔し、「客に媚びすぎて芸人から嫌われちゃった先生です」と自己紹介した。

■「第1章 媚びるマシーン3号〜これが客に媚びる漫才師だ〜」

授業の前半は、「第1章 媚びるマシーン3号〜これが客に媚びる漫才師だ〜」と題し、“媚びるネタ”を作るようになった原因や“客に媚びすぎた結果待ち受けていた地獄”について授業していった。NHKのお笑い番組「爆笑オンエアバトル」で史上2組目の満点獲得を達成するなど、輝かしい結果を残してきたタイムマシーン3号は、「おもしろいよりお客さんにきらわれないこと」が確実に勝つ法則であると確信したと言い、“汗をかいてがんばってるアピールをしないといけない”“出媚び、入媚びをする”など当時のネタ見せ後の反省点を紹介した。

山本は、“がんばってるアピール”としてステージの袖から登場する際にしていた“とある出方”を披露し、オードリーの若林正恭は、「そういう出方する漫才師、大嫌いだった」と爆笑していた。

また、観覧希望のお客さんに向けて好印象を抱かせる“入媚び”や、逆にお客さんを会場の外で出待ちして媚びを売る“出媚び”についても解説し、一同はドン引きする。またも若林は「本当にきらい」と爆笑し、事務所の後輩であるぐりんぴーすは「正直、キツいっすね」とコメントするなど、教室をざわつかせた。

こうして、さまざまテクニックを駆使して、客に媚び続けてきたタイムマシーン3号だったが、ある日、とんでもない事実に気づいてしまう。さらに、当時、周囲からよくかけられる言葉があったふたりは、若手芸人に向け、「これ言われたら危ないよ」と警告した芸人仲間からの言葉をふり返った。

そんななか、2005年には「M-1グランプリ」決勝進出したタイムマシーン3号だったが、芸人相手にまったくウケないネタをやり続けた結果、まさかの地獄が待ち受けていたとふり返る。「M-1グランプリ」決勝という芸人人生最大の大舞台でやらかしてしまったしくじりを語る。

■授業の後半では

また、「第二章 媚びるマシーン3号からの警笛〜それでも客に媚びますか?〜」と題した授業の後半では、芸人にきらわれる“媚び芸人”になってしまう若手の特徴や、“媚び芸人”を続けることで生じる恐ろしい欠点などを紹介する。お客さんに媚び続けた結果、タイムマシーン3号は“個性がうすれた超迷走期”という暗黒時代に突入してしまう。

そして番組終盤では、「それでも媚びる若手漫才師のみなさんへ」と題した最終章で、関が自身の経験をもとに学んだ“テレビに出られない理由”の解説に加えて、山本は“なやんだ時の指針となるもの”として、「○○を聴け」と提言するなど、若手芸人に向けたアドバイスを送っていた。若手芸人必見の伝説授業となった本編を見ることができる。