2024年のアカデミー賞(R)ノミネーションが発表され、ディズニーの制作スタジオ、サーチライト・ピクチャーズの最新作『哀れなるものたち』が11部門にノミネートされた。以下では、サーチライト・ピクチャーズの作品の魅力に迫る。

■深いテーマに挑戦し続けてきた、サーチライト・ピクチャーズ

1994年に設立されて以来、サーチライト・ピクチャーズは常に多用なジャンルやテーマを取り扱い、単なるエンターテイメント作品にとどまらず社会問題や人間の心理など、深いテーマに挑戦し続けてきた。

サーチライト・ピクチャーズの代表作と言えば『ノマドランド』(2021)。車上生活に誇りをもって“現代<いま>”を生き抜く一人の女性の姿が多くの人の心を捉え、第93回アカデミー賞(R)で作品賞・主演女優賞に加えて監督クロエ・ジャオは有色人種の女性として初めて監督賞を受賞し話題をとなった。

第91回アカデミー賞(R)主演女優賞を受賞した『女王陛下のお気に入り』(2018)は、孤独な女王とその寵愛を奪い合う女官と侍女を描いた禁断の歴史絵巻。人間の弱さや愚かさを見事に表現したオリヴィア・コールマンによる迫真の演技が世界を魅了した。

第94回アカデミー賞(R)主演女優賞を受賞した『タミー・フェイの瞳』(2021)は、1970年代から80年代にかけ、テレビ伝道師として活躍した実在の人物ジム・ベイカーとその妻タミー・フェイの波乱の人生を描いた作品。タミーの瞳の奥に映る圧倒的な慈愛は、多様性を生きる現代の私たちの心に強く訴えかけた。

第94回アカデミー賞(R)長編ドキュメンタリー賞を受賞した『サマー・オブ・ソウル(あるいは、革命がテレビ放映されなかった時)』は、50年前に行われたブラック・ミュージックの革命的祭典を映した記録映像。激動の時代に投げかけられた希望のメッセージは、私たちが忘れかけていた、本当の自由、尊厳、生きる喜びを映し出した。

第95回アカデミー賞(R)撮影賞ノミネートを獲得した『エンパイア・オブ・ライト』(2022)は、80年代の映画館を舞台に、辛い過去や心の傷を抱える主人公と、そこに集う人々の愛と友情、そして絆を描いた珠玉のヒューマン・ドラマだ。

これらの作品は派手なエンターテイメント要素だけを追うのではなく、多様なテーマへの挑戦や緻密なストーリーテリング、そして人間の本質に迫る巧みな演出やその映像美によって、観客に芸術的な体験を提供している。

■『異人たち』が4月より公開予定

現在公開中の『哀れなるものたち』の次には、2月23日に劇場公開となったタイカ・ワイティティ監督によるヒューマン・ドラマ『ネクスト・ゴール・ウィンズ』や、山田太一の名作を現代のロンドンを舞台に映画化した『異人たち』(4月19日[金]より劇場公開)の公開も控えている。

ディズニープラスのコンテンツブランド「スター」では、『ノマドランド』、『女王陛下のお気に入り』、『タミー・フェイの瞳』、『エンパイア・オブ・ライト』、『イニシェリン島の精霊』ほか、アカデミー賞(R)受賞作、ゴールデングローブ受賞作、エミー賞受賞作など、ウォルト・ディズニー・カンパニーが誇る製作スタジオが生み出す珠玉の作品群が多数ラインナップされている。