コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、妻が何度も言っても直らない夫の癖にイライラしている日々のところ、ある日態度を変えた夫が。ストレスフルな夫婦関係の作品が共感を呼び話題となっている「私が100回言っても聞かないのに他人が言うと一発」をピックアップ。なお、本作は『お母さんの正体 ハルカママの言えない本音』に収録されている、「聞いてないの正体」が正式な名称だ。

作者のあさのゆきこさんが2024年3月16日にX(旧 Twitter)に投稿したところ、3万1千件を超える「いいね」を獲得し、「すっっっごい共感しました」「無茶苦茶わかります」など多くの反響が寄せられた。本記事では、あさのさんにインタビューを行い、創作のきっかけやこだわりについて語ってもらった。

■「何回も何回も言っているのに!」夫の衣類を表に返す妻だが…
妻が何度言っても洗濯物の衣服を表にしない夫。妻もついイライラして夫に感情をぶつけてしまう。ある日、夫は職場で清潔感のある女性と打ち合わせる機会があり、その際、洗濯物を表に返す理由を聞き納得する。その夜、洗濯物を表に返してあるのを目にして妻は喜ぶのだが…。

日常生活で普通に起こりがちな夫婦関係のトラブルがリアルに描かれていくストーリー展開に、X(旧 Twitter)上では「すっごいよく分かる!!」「いいね!を10000000回押したいです!」「泣けてきた…」「男女の違いが見事に描かれた素晴らしい作品だと思います」など、多数のコメントが寄せられ、反響を呼んでいる。

■「現実はそう簡単に変わらない」作者・あさのゆきこさんが語る創作の裏側とこだわり

――「聞いてないの正体」のモチーフはどのようにして生まれたのでしょうか?

私生活で、夫に対して何かをお願いしたのに何回言っても実行してくれない時に彼にとって影響力のある誰かが同じことを言ったらすんなりいう事を聞くのではないか?と思ったのがきっかけです。

――本作では妻の言うことを聞かない主人公が他人の言った言葉でコロッと態度が豹変します。あさのさんはこのお話でどのような感情を抱いて夫婦関係を描こうとしていらっしゃいますか?

私の私生活もこうだったらいいのに(夫に対して影響力のある人が夫を諫めてくれる)と思って描きました。

――『お母さんの正体 ハルカママの言えない本音』の中の本作であさのさんのお気に入りのシーンやセリフを、理由と共にお聞かせください。

終盤の夫が妻に得意満面で洗濯のことを教えるシーンです。曇りなき眼、善意のみで助言している感じが面白くて好きです

――本作では、態度が変わった主人公に対して一瞬妻が喜ぶところからまた失望へ変わり完結するところが象徴的です。本作を書く上でこだわっている点がありましたら、理由と共に教えてください。

現実はそう簡単に変わらないので現実に寄せました。この作品は安易なハッピーエンドにしないでおこうかと思っていました。

――これからの作品で、あさのさんの描く漫画の見どころや注目してほしい点についてお聞かせください。

これから作品がどうなっていくのかどうなるか自分でもわからないのですが、自分に嘘はつかず絞り出すような作品を描きたいです。

――最後に、作品を楽しみにしている読者やファンの方へメッセージをお願いします。

マンガを読んでくださってありがとうございます!!