BS松竹東急(全国無料放送・BS260ch)にて、5月2日(木)より放送がスタートする未来型ヒーリングアニメ「ARIA The ANIMATION」(毎週木曜夜11:30-)。原作は漫画『あまんちゅ!』の作者としても知られる天野こずえが描いた、単行本累計465万部、関連書籍累計82万部を売り上げた大ヒットコミック。本記事では、放送開始を控えた本作の見どころや魅力、そして第1話のあらすじについて紹介していく。

■美しき水の都で、一人前のウンディーネを目指す少女の物語

本作は、天野こずえによるコミック『AQUA』や『ARIA』を原作としたアニメーション作品で、2005年10月にテレビアニメの第1期「ARIA The ANIMATION」がスタートし話題を呼んだ。その後、2006年に第2期「ARIA The NATURAL」が、2008年に第3期「ARIA The ORIGINATION」がそれぞれ放送され、以降長きにわたってアニメファンに愛され続けるシリーズ作品となっている。

物語の舞台は西暦2300年代の世界。テラフォーミングにより火星が水に満たされ“アクア”と呼ばれる星になっていた。アクアにはイタリアの都市・ヴェネツィアの街並みが再現された“ネオ・ヴェネツィア”という観光都市があり、そこにはゴンドラを使って街を案内する“ウンディーネ”と呼ばれる職業が存在していた。そんなウンディーネを夢見て、マンホーム(地球)からやって来た15歳の少女・水無灯里(CV:葉月絵理乃)が、ゴンドラの観光会社・ARIAカンパニーへ入社する――というストーリーだ。

本作では、灯里がさまざまな仲間たちとの出会いを通して、一人前のウンディーネへと成長していく姿が描かれる。ちなみに、2006年に発表された人気投票企画「第28回アニメグランプリ」のグランプリ作品部門では第12位にランクインしている。

■魅力的なキャラクターたちが紡ぐ、ほのぼのとした“日常系アニメ”

本作の魅力を挙げるとすれば、主人公の灯里を始めとする、個性的なキャラクターたちだろう。灯里はウンディーネを目指し日々奮闘する、真っすぐで楽しいことが好きな女の子。興味があることを見つけるとまず行動する特性を持っており、それがたびたび不思議な出来事に巻き込まれることも。危なっかしい一面がありつつ、天真爛漫でひたむきな姿は多くのファンを虜にした。

また灯里の仲間として登場する藍華・S・グランチェスタ(CV:斎藤千和)は、気が強いが実は優しい性格で、灯里のことを気にかけてくれる存在。いわゆる“ツンデレ”な性格のため、ファンの多いキャラとしても知られている。

そしてもう1人の仲間、アリス・キャロル(CV:広橋涼)は、口数が少なくおとなしい性格だが、灯里に対して素直でかわいらしい一面を見せる。ゴンドラの操舵技術に優れており、普段の性格との“ギャップ”を感じられるのも魅力の一つだろう。

このように、個性豊かな少女たちが登場する本作では、終始ほのぼのとした空気が流れている。基本1話完結なところも視聴者にとってはストレスなく見られるうえに、登場人物との間に起こった問題をゴンドラに揺られながら解決していくシーンは、心が洗われるような気持ちになる。

ネット上では「日常系アニメの頂点だと思う」「この世界観にずっと浸っていたい」「毎回癒される」などのコメントが寄せられていた。

■「ARIA The ANIMATION」第1話あらすじ

アクアの観光都市“ネオ・ヴェネツィア”で、一人前のウンディーネになるため日々修業を積んでいる女の子、水無灯里。ある時、まだ修行中の灯里のもとに“ゴンドラに乗りたい”という女の子・愛野アイ(CV:水橋かおり)が現れる。始めは断る灯里だったが、アイに「(お客ではなく)今から友達だから!」と言われ、半ば強引にゴンドラに乗り込まれてしまう。

しぶしぶゴンドラを漕ぎだす灯里だったが、アイはゴンドラの上でつまらなそうな表情ばかり…。どうにかアクアを少しでも好きになってほしいと、灯里はアイに語りかけるのだが――。

灯里が一人前のウンディーネになるために奮闘する本作は、移りゆく美しい季節を投影しながら進められていく。灯里と仲間たちの成長の物語を、まったりとした気分で楽しめる作品となっている。