なかやまきんに君の初冠番組「きんに君のパワー旅〜日本のウマい!を勝手にPR〜」(毎週土曜朝10:30-11:00[BSJapanext<263ch>]、翌週朝7:00-7:29[BSフジ])が4月13日に放送された。同番組は世の中に埋もれている日本のウマいもの、パワー飯を“勝手に”PR。第2回となる今回の放送では、大分県臼杵市を舞台にパワー飯をPRし、きんに君が子どもたちと踊るケチャマヨ体操、現地の筋肉自慢達とのマッスル交流などがおこなわれた。

■差し出されたヒントのかぼすを手に、きんに君が出会ったのは

国宝の臼杵石仏で有名な臼杵市にも、旬を迎える極上の食材がある。見つけるために“パワー食材のヒント”としてきんに君に差し出されたのは「かぼす」だ。「かぼすだけでもいい食材だけど…これではない?」とスタッフに聞くも、もちろんそんなはずはない。

かぼすの名産地とも知られる臼杵市を歩くきんに君。タンクトップ姿では少し寒いと語りつつ、今回も港へ。そこで本日のパワー食材の生産者、河野泰樹さんと出会う。河野さんはかぼすに関係する魚、”かぼすブリ”を養殖しているとのこと。

きんに君が河野さんに「かぼすに関する食材だと聞いていたんですが、どんな関係があるんですか?」と質問すると、「餌にかぼすを混ぜて与えている」と“かぼすブリ”の秘密が明らかに。名前のとおりかぼすとブリ、大分の名産品である2つが融合したものが今回のパワー食材が“かぼすブリ”だったのだ。生産量日本一である大分県のかぼすを餌に加えて育てたブリは変色や臭みが少なく、身も爽やかな風味になっているという。

味よし、香りよし、見た目よしの三拍子が揃った大分県の新たなブランドである“かぼすブリ”を水揚げするということで、行ってみましょうかと誘われるきんに君。そして聞かれたからには、お約束の「筋肉ルーレット」がスタートする。「さあ、行くのかい!?行かないのかい!?どっちなんだい!!」と持ちネタを披露するきんに君。「行ーかない!!」と答えた前回とは違い、今度は無事に「行ーく!!」の目が出たようす。港の方々やスタッフにも大ウケし、笑顔が溢れながら水揚げに向かうのだった。

■かぼすブリに本気の「パワー!」

かぼすブリの養殖場へ向かうきんに君。普段は朝4時から養殖場へ向かうと語る河野さんたちとともに、船を走らせること10分ほどでかぼすぶりの"いけす"に到着する。大きいもので6kgほどのブリたちは、今が最高に美味しい時期なのだとか。

水揚げした“かぼすブリ”は、船に乗せて1匹ずつ〆ていく。そこで河野さんに呼ばれてやってきたのは、タンクトップ姿の佐藤陸さん。やって来るなりぐっと右手を突き出して「パワー!」ポーズを取ると、すかさず「すいません」ときんに君が声をあげた。「僕よりタンクトップになるのやめてください」「僕より筋肉見せるのやめてくださいよ!」と指摘が。妙に焦った顔のきんに君の反応に、周囲から笑顔があふれるのだった。

“かぼすブリ”を水揚げするなり、すぐに活き〆にしていく佐藤さん。「ブリが5kgか6kgくらいあるって言ってましたよね。これを1匹ずつやっていくんですか!」と驚くきんに君だったが、佐藤さんは「凄い人は1度に5、6匹まとめて水揚げします」と何の気なしに言葉を返す。

実際に水揚げするため、きんに君が網を"いけす"に潜らせるとブリたちが大暴れ。大きな水しぶきがあがるなか、きんに君が渾身の力をこめて「パワァーッ!」と網を引き揚げる。声色から気合いの伝わる所作だったが、網のなかにはブリの影も形もない…。中身を確認したきんに君は、ゆっくりとカメラに向き直ってにっこりと微笑むのだった。

小ボケはともかく、せめて1匹だけはとリベンジに向かうきんに君。次は網にしっかりとブリを収めることに成功し、満面の笑みで「パワー!」とキメ台詞がさく裂する。

プロがおこなう水揚げを見ながら、「腕の筋肉で上げているようなイメージだと思うんですけど、重さが凄いので足腰も踏ん張って、腰とか、背筋辺りとかかなり使うと思います」と分析するきんに君。「どうですか?(刺激)来てますか?」と佐藤さんに聞くと、佐藤さんはポーズを取りながら「きてます!上腕二頭筋にきてます!」と気さくに返事をしてくれた。

だがきんに君はとまらない。もう一声「来てるのかい!?上腕二頭筋に来てるのかい!?」ときんに君が振ると、佐藤さんは「どっちなんだい!?来ーてーるー!!」とあくまでもノリノリ。しかし、思った以上の完成度だったのか「フルで僕のギャグやるのやめてください」と振った本人であるきんに君から突っ込みが。「僕それとパワーとヤーしかないんですよ」と身も蓋もないことを言いながら、続く水揚げ作業を見守るのだった。

そうして水揚げされたパワー食材“かぼすブリ”を使ったパワー飯は、刺身とかぼすを添えて彩られた「かぼすブリのお造り」。そして薬味と醤油などのたれであえた「かぼすブリのりゅうきゅう」、目玉となるパワーメニュー「かぼすブリしゃぶ」が登場する。

新鮮なかぼすブリを出汁にくぐらせ、表面だけに火を通すことで旨味を凝縮した「かぼすブリしゃぶ」。「歯ごたえと脂がとろける感じとかぼすの香りがふわっと広がる」とご満悦のきんに君だったが、また何を思ったか「どうですか?たんぱく質行ってますか?筋肉に」と佐藤さんに聞いてしまう。

するとサービス精神のかたまりな佐藤さんは、すかさずポーズを取って「おいおい、お前の筋肉、来てるのかい!?来てないのかい!?どっちなんだい!!来ーてーるー!!ヤー!!パワー!!」とネタを披露。すると「すべてがフリじゃないですよ?」「僕よりも上手くするのはやめてください。僕のなんで」ときんに君からツッコミが。息が合った2人のやり取りのおかげか、港には笑い声が絶えなかった。
■マッチョ交流会、ふたたび

番組途中で挟まれたコーナーは、「なかやまきんに君のマッチョ交流会Vol.2」。ロケ先にいるさまざまなマッチョ達に会い、交流するというマッチョ尽くしのコーナーだ。今回の舞台は前回と同様、福岡県に存在する航空自衛隊築城基地。「九州で働いている公務員マッチョの交流会」として集まってくれた稲付峻さん、森下賢成さん、向井幹さんが引き続き出演してくれる。

基地にある戦闘機、「F-2A」を前に集合するきんに君たち。同機の説明を受けていたきんに君だったが、そこでスタッフが「せっかくマッチョ4人が揃ってるんですから、この戦闘機引っ張ってみたくなりません?」と大胆な提案をしかける。「ヤバいスタッフの人がいますよ」と苦笑いをしつつも、しっかりと許可を取ってからマッチョたちは特別に“戦闘機のけん引”を挑戦することに。

バスで移動した先に待っていたのは戦闘機「F-4 EJ」…通称ファントムと呼ばれる機体だ。重さはけん引してきた車とあわせて10tほどになるとのこと。4人は綱引きの要領で縦に並び、「パワー!」の掛け声で全力を振りしぼる。築城基地太鼓部の応援を背にフルパワーを出し切ったのだが、けん引車のタイヤは動くものの戦闘機を動かすことはできず…。

寒かったことが原因だとして、今回の交流会Vol.2は幕を閉じた。次回第3回の放送は、BSJapanextで4月20日(土)から放送・配信中。さらにBSJapanextの放送から1週間後にはBSフジで同回を放送、BSフジの放送後からはTVerにて見逃し配信がおこなわれている。

■ノリが良過ぎる方々が印象に残る第2回放送

普段通りのきんに君のトークに加え、佐藤さんを始めとしてノリの良過ぎる方々が強く印象に残る第2回放送。もはやお約束とも言えるゲストのボケによって、なかなか珍しい“きんに君のツッコミ”が味わえるのも興味深い。

またかぼすブリの養殖場での水揚げや戦闘機のけん引など、“きんに君がやる”からこそできる企画も同番組のユニークな魅力。3人のマッチョとは当然初対面なのだが、“同じ戦闘機を引っ張った”など一生の思い出になるのではないだろうか。

ただの旅番組ではなく、きんに君だからこそ見られる場面の多い同番組。初の冠番組として、これ以上なく“きんに君らしさ”を楽しめる仕様になっている。今後もさらにハチャメチャな突発企画で、盛り上げて欲しい。