コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、体験談を漫画にしているぼめそさんの『誰の手?』をご紹介しよう。

同作はぼめそさんの心霊体験をもとに描かれた『誰の手?』シリーズの1話目で、自身のX(旧Twitter)に投稿されると、約2000件もの「いいね」が寄せられている。そこで作者であるぼめそさんに、『誰の手?』シリーズを描いたきっかけや、こだわりのポイントについて話を伺った。

■夢ではない…唐突に現れた「謎の手」の正体とは
ある日、ぼめそさんは不思議を夢を見ていた。

気がつくと、目の前に見知らぬ少女が敷居を踏んだ状態で立っており、ぼめそさんに手を差し伸べている。ぼめそさんの口は勝手に「いらっしゃい 寒かったでしょ?」「待ってたよ」と喋り出し、さらに「ごめんね 押入れしかなくて」「今日はここに泊まってね」と続けた。

夢のなかの状況に対して理解が追いつかないぼめそさんは、目の前にいる少女に違和感を感じ始めたところで覚醒。すると、隣で寝ている娘・はなの布団がはだけていたので、かけ直そうとしたが、そこには誰もいない。

手探りではなを探そうとしたところ、見覚えのない手がぼめそさんの手を握り、さらに後ろから“人ではない何か”が近づいてきて…。

ぼめそさんによる“リアルな心霊体験”に対し、「ラストのひとコマは絶叫もの」「本当に遭遇したら気絶レベル」といった恐怖を感じた読者からの声が相次いだ。

■心霊体験で「プチ監禁」や「監禁されかけた」ことがある作者のぼめそさん
――『誰の手?』を創作したきっかけや理由があればお教えください。

今年の一月に実家に帰った時、私自身に起きた心霊体験(もしくは夢)をもとに作成致しました。漫画を描くことが好きなので「ネタになったラッキー!」という感覚で作成しました!ただ、私自身幽霊を信じてない(信じたくないとも言えます)ので、今でも夢だったと思ってます(笑)

――描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい!」というポイントがあれば教えてください。

顔だけ、バストアップだけ、などいわゆる「顔漫画」にならないよう心がけました。単調な描写ばかりですと怖さは半減しますし、それなら小説の方が怖さが引き立つと思いましたし……。漫画だからこそ味わえる「怖さ」を感じられるように描いたつもりです!常に上手な絵を描きたいと思っているのですが、まだまだ勉強してる身ですので、たくさんの絵を描くことで画力向上に努めてます。

――特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共に教えてください。

特に気に入ってるシーンは、ベッドに飲み込まれる描写、ですかね……。深い眠りに着く瞬間ベッドに沈む感覚があるのですが、割とあるあるだと思ってるので共感してもらえるのでは……と。え、あるあるですよね?(笑)

――ぼめそさんは、実際に心霊体験や怖い思いをした経験があるのでしょうか? もしある場合は、どのような体験だったのか教えてください。

あります!今回の怖い手の話は私の体験談です!心霊体験は2.3回ほど……。ただ、経験上、人間トラブルの方がよっぽど怖いと思ってます。プチ監禁されたことや誘拐されかけたことがあるので、それは結構怖かったですね(笑)

――今後の展望や目標をお教えください。

いつか書籍化したい!と思ってます。今まで「私なんかが書籍化なんておこがましい」と思ってましたが、せっかく漫画を描くということがお仕事となっているので、夢は大きく持ちたいと思うようになりました。人生一度ですし。

――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします!

私の作品を読んで下さる皆様、いつも漫画の感想、応援、励ましのお言葉、を下さりありがとうございます。3年前から漫画を描いていますが、これまで頑張ってこれたのは一重に皆様のおかげでございます。本当に感謝しかありません。……大好きです。