韓国発の女性ボーカルグループオーディション「GIRLS ON FIRE」(毎週火曜夜22:30/Lemino)が配信中。「GIRLS ON FIRE」は韓国音楽シーンのプロフェッショナルによる厳しい審査により、“NEW K-POP”を率いるボーカリスト5人を選出するサバイバル形式のオーディション番組だ。人気のサバイバルオーデョン番組の中でも今もっとも熱いと言われている「GIRLS ON FIRE」の魅力はどこにあるのか。これまでの回から振り返ってみたい。

■推しの動向に一喜一憂、視聴者を熱くさせるサバイバルドラマ

BTS、SEVENTEEN、ENHYPEN、TWICEなど、圧倒的な実力で世界を席巻しているK-POPグループは枚挙にいとまがない。そんなK-POPグループを語る上で欠かせないのが、優れた人材を発掘するサバイバルオーディションだ。最近では韓国の人気サバイバルオーディション番組の日本版である「PRODUCE 101 JAPAN」から、JO1、INI、ME:Iの3グループが誕生し、大きな話題を呼んだ。

サバイバルオーディション番組の見どころは参加者たちのパフォーマンスだけではない。緊張や葛藤にさいなまれる参加者たちの素の表情、審査員の容赦ない辛口コメント、勝者と敗者の涙など、そこにあるリアルな人間ドラマ。そんなドラマに引き込まれているうちに、応援したくなる“推し”が生まれ、推しの動向に一喜一憂させられる。こうして、誰もが「オーディション沼」にハマっていくというわけだ。

■現役ミュージカル俳優から元アイドルまで、プロとアマが入り乱れる50人

韓国発のサバイバルオーディション番組はレベルの高さで知られているが、「GIRLS ON FIRE」で求められるのは“NEW K-POP”の担い手にふさわしい実力を持つ女性ボーカリスト。本選に集まったのは、厳しい3回の予選を勝ち抜いてきた“歌”に自信を持つ50人の女性たちだ。現役のミュージカル俳優、元アイドル、人気ドラマの挿入歌の作詞を手がけたアーティストといった“プロ”から無名の女子高校生まで、参加者の顔ぶれは様々。

彼女たちを審査するのは5人組女性アイドルグループ・Apinkのチョン・ウンジ、4人組バンドグループ・DAY6のYoung K、シンガーソングライターのユン・ジョンシンとソヌジョンアらK-POP界で名を知られる6名、本選を勝ち抜いた5人だけが新たなボーカルグループのメンバーとなり、グループには賞金2億ウォンと全国ツアー、ショーケース(特別公演)という豪華特典が約束される。


■第2ラウンドは非情な生き残りをかけたチーム戦形式

第3話までで、本選の第1ラウンドが終了して第2ラウンドに突入。第1ラウンドでは、2人の参加者がパフォーマンスを競う1対1ガチンコ勝負に挑んだ。参加者にはそれぞれの個性を象徴するキーワードが与えられ、笑顔がチャームポイントのチェ・アイムは“幸せなクァッカ”、大手プロダクションのオーディションで優秀な結果を残したジャネット・ソは“YGオーディション1位”など、ユニークなキーワードも会場を沸かせていた。親友同士の2人による対決、アイドル2人の対決もあり、絶えず熱量の高いラウンドとなった。

大混戦となった第1ラウンドを生き残った進出者は、息をつく間もなくバスで第2ラウンドの会場へ。そこで待ち受けていたのは、11チームに分かれての72時間生存戦。各チームはパート分けから衣装選びまで、ステージに必要な作業を全て自らでこなし、3日目に最高のステージを披露しなければならない。チームワークが肝になるのは間違いないが、第3ラウンドに進出できるのは各チームから1人のみ。設けられた非情な進出枠に、どのチームにも不協和音が生じることに…。

過酷なラウンドをサバイブするのは一体誰なのか?いずれ劣らぬ実力を秘めたNEW K-POPボーカリスト候補たちのスリリングな戦いを見届けたい。

◆文=帆刈理恵(スタジオエクレア)