アニメ「黒執事 -寄宿学校編-」(毎週土曜夜11:30-深夜0:00ほか、TOKYO MXほか/ABEMA・FOD・Huluほかで配信)の第6話「その執事、策動」が5月18日に放送された。第6話では、ついに開幕となったウェストン校の伝統行事・寮対抗クリケット大会にて、シエル・ファントムハイヴ(CV.坂本真綾)は自身が所属する「紺碧の梟寮(青寮)」を優勝に導くべく、様々な策を施していた。(以下、ネタバレを含みます)

■ヴィンセント・ファントムハイヴが「碧の奇跡」の立役者

第6話冒頭の回想シーンでは、クリケット大会万年最下位の青寮が過去に一度だけ優勝に輝いた「碧の奇跡」の立役者がシエルの父であるヴィンセント・ファントムハイヴ(CV.興津和幸)であることが明かされた。

さらに、ヴィンセントと“大会で負けた方は相手の言うことを1つ聞く”という約束をしていた昔の「翡翠の獅子寮(緑寮)」寮長・ディーデリヒ(CV.浜田賢二)は、あろうことかヴィンセントの寮弟となることを要求される。監督生の寮弟を監督生が務めるなど異例ではあるものの、この兄弟関係は卒業後も続き、こうしてディーデリヒはファントムハイヴ家の協力者となったのであった。

■試合で発揮されるシエル&セバスチャンの頭脳的策略

第一回戦は、「紺碧の梟寮」と前回準優勝に輝いた「深紅の狐寮(赤寮)」の試合。クリケットが得意であるソーマ・アスマン・カダール(CV.立花慎之介)の参加も相まって赤寮が優位となっていた。

またP4のひとり、エドガー・レドモンド(CV.渡部俊樹)の髪型がポニーテールになっていることに注目が集まる。さらに、レドモンドが「紅薔薇竜巻(クリムゾン・トルネード)」というエレガントな独自の技を披露し、ギャラリーを沸かせると、SNSでは「ポニテのレドモンド先輩かっこよくていい…!」「レドモンドの演出美しすぎ」との声が多数寄せられた。

そして試合終盤、ジョアン・ハーコート(CV.徳留慎乃佑)がシエルを追い詰めようとしたその瞬間、悲劇が訪れる。青寮の監督も務めるセバスチャン・ミカエリス(CV.小野大輔)が用意した超強力下剤入りミートパイを休憩中に食した赤寮の選手たちが次々と腹痛で倒れていくのであった。

グランドにうずくまり「ダメ…ッ 今動いたら…」と、ハーコートを襲った悲劇を見た視聴者からは、「ハーコート先輩なんとも儚く美しい。父と比べて力業な方法もシエルらしい」「シエルの策、流石すぎる」「ハーコートきゅんの勇姿 シエルの悪い顔も可愛い」と策士・シエルとその罠にまんまとハマったハーコートに対するコメントで溢れていた。

さらに今回、ファントムハイヴ家の使用人であるバルドロイ(CV.東地宏樹)・フィニアン(CV.梶裕貴)・メイリン(CV.加藤英美里)・タナカ(CV.麦人)、そして劉(CV.遊佐浩二)がシリーズ初登場を果たした。フィニアンとメイリンがシエルを応援するというオリジナルの演出もあり、『黒執事』ファンを喜ばせたことだろう。

■「翡翠の獅子寮」の試合では見せ場が盛りだくさん

「紫黒の狼寮(紫寮)」と「翡翠の獅子寮」の試合では、紫寮・寮長のグレゴリー・バイオレット(CV.橘龍丸)が試合そっちのけでグランドの芝生で芝生アートを作るという奇行をみせた。

また、決勝戦の緑寮と青寮の試合ではエドワード・ミッドフォード(CV.山下誠一郎)にスポットが当てられ、緑寮の寮長であるハーマン・グリーンヒル(CV.武内駿輔)に「お前は 天才だ」と認められる場面もあり、全体的に見せ場が多い回となっていた。

決勝戦でも「オーケストラ打法」という頭脳を使った策略でゲームを支配しようとしたシエル&セバスチャン。そんな中、ついに謎に包まれている校長が2人の前に現れる。次回、校長との接触は叶うのか否か、今後の展開から目が離せない。

◆文/笹本千尋