広瀬アリス主演の月9ドラマ「366日」(毎週月曜夜9:00-9:54、フジテレビ系/FODにて配信) の第7話が5月20日に放送。莉子(長濱ねる)に密かに思いを寄せる智也(坂東龍汰)の行動が反響を呼んだ。(以下、ネタバレを含みます)

■名曲をモチーフにしたラブストーリー

本作は、沖縄出身のバンド・HYの名曲「366日」の世界観に着想を得たオリジナルストーリー。高校時代に実らなかった恋をかなえようと再び動き出した男女が、予期せぬ悲劇に直面しながらも、愛する人を思い続ける壮大な愛の物語が展開する。

音楽教室の事務受付をしている28歳の主人公・雪平明日香を広瀬、明日香が高校時代に思いを寄せていた水野遥斗を眞栄田郷敦が演じる。また、明日香と遥斗の同級生役で、小川智也を坂東龍汰、下田莉子を長濱ねる、吉幡和樹を綱啓永が務める。

第7話では、明日香は週一でのクラリネット講師に加え新しいプロジェクトに参加することを決め、遥斗は元の会社に復職することに。そんな2人と時を同じくして、智也もけがが原因で社会人野球をやめて家業のネギ農家を継ぐという、新しい一歩を踏み出した。


■智也が莉子のピンチを救う

そんななか、莉子の前に元恋人の亘(岩永丞威)が現われた。結婚していることを内緒にして莉子と付き合っていた亘は、正式に離婚したのでよりを戻したいと迫った。前回ラストで莉子のあとをつけるストーカーがいるような不穏な描写があったが、その人物は亘だったのだ。

腕をつかまれて莉子が困惑しているところに、偶然やって来た智也。すぐに2人を引き離すと、莉子は思わず智也のTシャツをギュッと握った。

「僕は彼女と2年付き合ってました。莉子のことは俺が一番わかってるんで」とマウントを取ろうとする亘に、「悪いけど俺、莉子とは16(歳)から知り合いなんだよね」と真っすぐ亘の目を見つめて言い放った智也。

さらに「あんたさ、莉子のこと一生好きでいる覚悟あんのか? 俺にはあるよ。例えば、莉子が一生目を覚まさなかったとしても、俺はずっとそばにいるよ。もし心臓が必要だって言われたら、俺の心臓くれてやるよ。あんたはそういう覚悟もないまま、莉子の貴重な2年間奪ったんだよ。考えろよ。そんなやつに莉子を任せられるわけねぇだろ」と続けた。


■智也&莉子の距離感のもどかしさにキュン

莉子への思いが爆発してしまった智也。「一生目を覚まさなかったとしても、ずっとそばにいる」という思いは、明日香と遥斗を近くで見ていることもあるだろう。

莉子がそんな覚悟に対して「うそでも言われたら、世の中の女子みんなグラっときちゃうよ」と言うと、照れて「真に受けんなよ」と思わず返してしまった智也。

見ている側としては「正直になって!」と思ってしまうところだが、智也が実家で育てたネギを持ってきてくれたと分かった莉子が自宅に上がるようにすんなりと誘ってくれたことに、ネギに向かって「ありがとう」とつぶやくところはなんともかわいい。放送翌日の21日、脚本家の清水友佳子氏が自身のXでこの場面が坂東のアドリブだったことを明かしている。

その後、ネギ料理を食べながら勇気を出して地元の花火大会に誘った智也。「2人で?」と言われて言葉に詰まってしまい、「なわけないよね」と莉子が続けて同級生みんなを誘って行くことになってしまったのは、智也にとってはちょっと残念だっただろう。

両片思いだった明日香と遥斗とはまた違うパターンの長く友人関係だったゆえの恋のもどかしさでもある。

SNSには「莉子を守る智也ほんとかっこよかった」「智也よくやった、最高だよ」「智也にキュン」「智也にあんなふうに言われたら落ちる」と称賛のほか、「ぎこちない距離感がまたいい」「智也と莉子、めっちゃ推せる」と智也&莉子CPを応援する声も高まっている。

◆文=ザテレビジョンドラマ部