なかやまきんに君の初冠番組「きんに君のパワー旅〜日本のウマい!を勝手にPR〜」(毎週土曜朝10:30-11:00[BSJapanext<263ch>]、翌週朝7:00-7:29[BSフジ])の第7回が、5月18日に放送された。今回は福島県郡山市を舞台に、“筋肉質”なパワー食材をPR。ぬかるんだ畑に思い切りハマりながら、上腕二頭筋に似ている「阿久津曲がりねぎ」を味わった。

■畑を訪れたきんに君、まさかのハプニングが

今回の舞台は福島県郡山市。同市には、良質な水と栄養豊富な土壌が育てたパワー食材があるという。広がっている畑を見て、今回のパワー食材を「野菜」と予想しながら歩くきんに君。すると畑から「おーい!」と元気に声をかけてくれる男性の姿が。歩いて男性のもとへ向かおうとしたきんに君だが、予想以上にぬかるむ土に足が取られる。どうやら雨上がりで土がぬかるみ、足が地面に沈んでしまうようだ。

冗談ではなく本当に足首まで埋まってしまい、身動きが取れなくなったきんに君。「ノーカットでお送りさせてください」と言いながら男性に足を抜いてもらっていると、なんとスタッフたちも同じように足がハマってしまった。「ハプニングですね」と笑ってくれる男性だったが、まさかのトラブルを呼び込むきんに君…やはり“持っている”。

予想外のハプニングがありつつも、本日の生産者・橋本昌幸さんに対面。橋本さんが栽培しているのはパワー食材の「阿久津曲がりねぎ」で、郡山のブランド品にもなっている品種だ。全国数多くあるねぎの品種のなかで、品質や評価の高い産品を知的財産として保護するGI制度というものにも登録されている、国から認められたブランド野菜だという。

美味しさの秘密は曲がった形にあると説明を受けると、腕を曲げながら「上腕二頭筋に似ていますね!」と小ボケをはさむきんに君。優しい橋本さんが「うまいなぁ〜」と笑ってくれるのを見て、逆にきんに君が「やめてくださいよ〜」と始末だった。

“曲がりねぎ”という名前の通り曲げて作る栽培をしている「阿久津曲がりねぎ」。あえてストレスを与えることで甘味や旨味を取り込むという説明を聞き、きんに君は「筋肉と同じですね」と納得の表情を浮かべる。「楽なトレーニングをしていては普通の筋肉しかつかないけど、厳しい環境でトレーニングをすることでより筋肉もつく」とトレーニング論を語るきんに君に、橋本さんは「じゃあお兄ちゃんみたいなものですよ」と笑う。

その後収穫の手伝いまでしたきんに君だが、パワーメニューをいただくためにねぎを洗う必要があると橋本さん。畑から移動することになるのだが、そこできんに君から「筋肉ワープを…」と謎の提案が。2人で並んでマッスルポーズを取り、「パワァー!!」の掛け声とともにカメラは暗転…。次の瞬間には、「先程の畑から車で10分くらいですね。…あっ、間違えた。筋肉ワープで10分くらいですね!」という距離の移動をこなしていた。さすがワープだ。

■手作業での収穫・洗浄をして食べられる曲がりねぎ、圧倒的パワー

ねぎをしっかり洗い、お待ちかねのパワー食材を使った料理へ。最初に振る舞っていただいたのは「曲がりねぎの炭火焼き」。カットした曲がりねぎに油を絡めて炭火で焼き、塩コショウや油などを振りかけて味付けをしたシンプルなメニューだ。焦げ目もついてしっかりと焼き上げたねぎを食べたきんに君からは、興奮気味な「パワァー!!」が飛び出した。橋本さんも「いいですねぇ」とノリノリ。

続いて振る舞っていただいたのは「曲がりねぎの豚肉巻き」で、橋本さんの奥さんお手製だという。曲がりねぎを肉で巻いたものを火にかけて日本酒で蒸し焼きにし、塩コショウを振って完成。1口食べたきんに君は、「めちゃくちゃ美味しいです!ご飯どんどんいけそうな」「やっぱねぎ自体が美味しいから余計な味付けや加工はいりません!」とねぎの甘みや濃い味わいに驚くばかりだ。

今回のパワーメニューとして登場したのは、「曲がりねぎと桜えびのかき揚げ天丼」と「ねぎ豚汁」。ちなみに「豚汁」といって出されたメニューだが、橋本さんいわく主役はねぎのため「ねぎ汁」が正しいとか。

塩味をつけた桜えびと細かく刻んだ曲がりねぎのみで作った贅沢なかき揚げ丼をひと口すると、きんに君はやはり興奮して「これを食べたら身体の中にねぎが…!」と立ち上がる。空に向かって渾身の「パワァーー!!」を披露したきんに君に、橋本さんは慣れたようすで「来ました」と合いの手を打つのだった。

次回第8回の放送は、BSJapanextで5月25日(土)から放送・配信予定。さらにBSJapanextの放送から1週間後にはBSフジで同回を放送、BSフジの放送後からはTVerにて見逃し配信がおこなわれている。

■筋肉ワープなど、まだ見ぬ力を発揮するきんに君

今回おこなった阿久津曲がりねぎの収穫手伝いでは、ねぎを折ってしまったきんに君。慌て方も凄かったが、それだけにガチで体験することで得る学びも多そうだ。実際に食材に触れ、収穫するようすは食育の面で見てもいい影響がある。

またコツが必要で、手作業でしか収穫のできない食材を育てることの大変さも取り上げている同番組。後継が育たない現場の声を伝え、かつきんに君が楽しそうに収穫を実践しているようすを取り上げる。後継者不足に嘆く地域の伝統を広く伝えるという意味でも、同番組の社会適意義は大きい。

子ども人気の高いきんに君は、畑に足が取られてしまって引き抜かれる姿などコミカルな動きも多い。体を作る筋肉体操もあるため、教養番組としての活用もアリなのではないだろうか。