櫻坂46が6月26日に(水)に9thシングル「自業自得」をリリースする。山下瞳月が“新センター”を務める同曲のミュージックビデオが6月5日夜10時に公開されると、公開翌日の深夜には早くも100万回再生を突破。CDのアートワークも解禁され、6月15日(土)、16日(日)に東京ドームにて開催される「櫻坂46 4th ARENA TOUR 2024新・櫻前線 -Go on back?-」の追加公演(ファイナル)へ向けて、Buddies(=ファン)のボルテージも急上昇中だ。同公演は既に注釈付き指定席、ステージバック席までもが完売状態で、各家庭の“昼食付き指定席”…いや、オンライン配信(※16日分のみ、Leminoほか)しか空いていない。櫻坂46が東京ドームで単独ライブを行うのは、初代キャプテン・菅井友香が卒業した2022年11月9日の「櫻坂46 2nd TOUR 2022 “As you know?”」ファイナル公演以来2度目。当時はまだ声出し解禁されていなかったにもかかわらず、アンコールで「Overture(欅坂46)」から菅井センターによる欅坂46「不協和音」のイントロが流れた瞬間、「うぉおおおおお!」とどよめきが起きたのはもはや伝説。あの光景を思い返して条件反射で泣けて来る人もいるとか。その時のライブを見学していた正式加入前の三期生たちが、今やグループになくてはならない存在として先輩たちと東京ドームのステージに立つのはエモい。次のライブでは彼女たちが先輩たちとどんな伝説を作るのだろう。そこで今回は、「櫻坂46に興味はあるけど菅井の卒業後は追えてない」という方へ向けて、菅井卒業後に入った個性豊かな三期生を中心に主観も交えて紹介する。

■前回の東京ドームライブにはいなかった三期生たち

今回の東京ドーム公演は、8thシングル「何歳(いくつ)の頃に戻りたいのか?」を引っさげ、3月に4カ所で開催された「櫻坂46 4th ARENA TOUR 2024新・櫻前線 -Go on back?-」の初日である福岡・マリンメッセ福岡公演のアンコールにて“追加公演”として発表された。キャプテンの松田里奈は「今の私たちなら、自信を持って東京ドームのステージに立てると確信しています」と頼もしいコメントをしていたのも印象深い。

前回の東京ドーム公演からのメンバーの変遷でいえば先代キャプテン・菅井が卒業した他、2023年4月に二期生の関有美子、同11月に一期生の土生瑞穂、2024年2月に一期生の小林由依が卒業。一期生3人、二期生13人と2023年1月に加入した三期生11人の総勢27人で今回のライブに臨む。

三期生は2022年に行われ、45014通の応募が集まったグループ初の単独オーディションで選ばれた精鋭たち。初参加した楽曲は、2023年2月発売の5thシングル「桜月」のカップリング曲で、初の三期生オリジナル曲「夏の近道」。MVやライブで女子高校生の制服をまといフレッシュに踊る姿も印象的だ。その後、6thシングル「Start over!」には、11月の千葉・ZOZOマリンスタジアムライブで満員の観客を“静寂”に包み込み、圧倒したパフォーマンスも衝撃的だった「静寂の暴力」や「Anthem Time」の2曲が収録された他、7th、8thシングルにも個性豊かな三期生曲がラインアップされている。三期生のみで参加した「新参者 Live at THEATER MILANO-Za」ではチケットが全公演即完売で完遂。櫻坂46の中心メンバーの1人である二期生・藤吉夏鈴も「集団として良くないですか?三期ちゃん」と語るぐらい“11人の集団”としても魅力的だが、個人としてもいろいろな意味で逸材ぞろい。

加入前は「先輩たちの生写真を集めるのが趣味」で、加入後早々に卓越したダンススキルと表現力が注目され、「静寂の暴力」のセンターから1年後、9thシングル「自業自得」では早くも表題曲のセンターを務めるラーメン大好き山下瞳月や、「夏の近道」のセンターを務め、山下と共に7thシングル「承認欲求」では表題曲フロントメンバーに抜てき、現在は「ラヴィット!」(TBS系)に水曜シーズンレギュラーとして出演中の谷口愛季、同じく「ラヴィット!」のシーズンレギュラーも経験し、三期随一のバラエティーセンスでいわゆる“外番組”でも活躍中の中嶋優月。最近では8thシングルで初めて表題曲メンバーに入り、楽曲にいい彩りを与えてくれる低音ボイスとクールな美貌、言葉選びの面白さでもファンをメロメロにする的野美青などもメディアに取り上げられることが多く、ファン以外も目にする機会が多いかもしれない。

■まだいる!グループの次代を担う逸材たち

大きな目を見開きながらふわふわした言動を繰り返すも本人的にはツッコミ志望な村井優は、冠番組「そこ曲がったら、櫻坂?」(毎週日曜深夜0:50-1:20、テレ東)では天然ぶりをイジられがちだが、彼女の魅力はダンス部出身で運動神経抜群&バレエ経験者ならではのしなやかな身のこなし、一つ一つの動作にキレがあるからこそ目を引くダンスパフォーマンス。同期のみならず先輩メンバーからも一目置かれる実力で、ライブでは卒業したオリジナルメンバーのポジションに入ることも。

そして9thシングルで初めて表題曲に参加する村山美羽は実に“ステージ映え”するスタイルの良さ、努力に裏打ちされた力強いダンスと胸に響く歌声も注目の存在。見た目だけで言えばクールな印象を受けるかもしれないが、スイッチが入った時のライブでの表情、表現力は目を見張るものがあり、とりあえず彼女のパフォーマンスを「黙って見てて」ほしい。もちろんセンターポジションじゃなくても動きは際立っているが、三期生曲「何度 LOVE SONGの歌詞を読み返しただろう」や、先日の「8th Single BACKS LIVE!!」でセンターを務めた「マンホールの蓋の上」は、オリジナルメンバーともまたひと味違う破壊力があった。

■“りか姉”にお嬢…そして赤ちゃん?

三期生最年長22歳の石森璃花は、清楚な見た目に違わぬ正統派アイドル。もともと欅坂46&櫻坂46をはじめアイドルファンだからこそ、ファンが喜ぶことを熟知している感じ。料理も得意でラジオ好き。2023年12月の「櫻坂46こちら有楽町星空放送局」ではメインパーソナリティー・井上梨名のピンチヒッターで急きょメインパーソナリティーを務め、そつなくこなしたようにMC能力も高い。三期生は地方出身者、10代も多いので彼女たちの精神的支柱として“りか姉”と慕われる一面も。澄んだ歌声で音程のブレない歌唱力も武器。三期生版の「BAN」でセンターを務める時の、オリジナルとはまた違った色合いの「時間はあんなにあったじゃないか」も、普段の温和な雰囲気から趣を異にしていて良い。

“えんりこ”こと遠藤理子は、小柄で童顔、口調、雰囲気も“バブみ”が強く、先輩や同期にグループの「赤ちゃん」として見守られる18歳。本人的には「りー(※一人称)は赤ちゃんじゃない!」とちょっぴり不服そうだが、負けず嫌いなところもほほ笑ましい。ロッチとレギュラー出演するラジオ「さくらひなたロッチの伸びしろラジオ」では、巧みなトーク回しも見せており、先輩の懐にすっと入る物怖じしない面も。伸びしろは無限大。そして菅井、関に次ぐ櫻坂46伝統の“お嬢様枠”を継承する小田倉麗奈は現役大学生で、グループ全体でも指折りの頭脳派メンバー。お菓子作りがプロ級の腕前、ゴルフやバイオリンもたしなむ一方で、同期メンバーや綾瀬はるかなどの特徴を捉えたモノマネが得意というおちゃめな面も。「8th Single BACKS LIVE!!」では「Dead end」のセンターを務め、新境地を開いたパフォーマンスを見せた。

ライブでの煽りも見事で三期生の切り込み隊長的存在なのが、“こんなぎ”こと小島凪紗。とにかくよく喋るし、ステージ向きの声量を持ち、彼女がMCをすると場がパッと明るくなる。ライブでは「こんなぎ〜!」コールを欲しがりがちなので、もしかしたら東京ドームに過去最大ボリュームの「こんなぎ〜!」の声が響くかも知れない。ちなみに三期生曲「マモリビト」ではセンターを務めている。小島、遠藤、谷口、二期生の山崎天が同学年とは…櫻坂46の未来は明るい。明るいといえば、小島と同じくらいとにかく明るいのが向井純葉。先輩の森田ひかる、大園玲と共に櫻坂46を代表する“ゲラ”なメンバーで、グループの枠を超えて乃木坂46の岡本姫奈とYouTubeで“ゲラコラボ”をしたことも話題になったばかり。体調不良で三期生合宿に参加できなかったにもかかわらずグループ屈指の難度を誇る「BAN」の踊りを自主練できっちり覚えるなど、イヒヒと明るく笑う裏では努力家な面も。普段向井にイジられがちな武元唯衣も、彼女の見えないところでの努力を褒めていた。

■振り返れば松田がいる


三期生以外ではみんな大好き“みいちゃん”こと一期生・小池美波の活動再開も喜ばしいニュース。復帰後初のライブとなる東京ドーム公演でどんなパフォーマンスを見せてくれるのかも気になるところ。最後にグループ全体を統率するキャプテン・松田のことも触れさせてほしい。

欅坂46から櫻坂46に改名し、二期生ながら一期生メンバーも多く残っている中で副キャプテンに選ばれるなど、早くからまとめ役を務めてきた松田。“菅井イズム”をしっかり継承し、「そこ曲がったら、櫻坂?」では自分にカメラが向いていなくても率先してガヤを入れて盛り上げたり、スポットライトを浴びてやや不安そうなメンバーに「大丈夫だよ!」「かわいいよ!」などと声をかけたり、“櫻坂46は誰も置いていかない”を体現するかのごとく常にグループ全体に目を配る。キャプテンなんだから当然って?いやいや、当たり前にできることではない。

隙あらば同期の山崎や武元、井上らと一緒になってふざけている印象も強いが、どんな現場でもMCに安定感があるし、パフォーマンスの面でもグループ屈指の歌唱力を誇る貴重な存在。山崎や森田、藤吉、田村保乃や守屋麗奈らサッカーで言うなら前線の選手が安心して攻められるのは、振り返れば最終ラインに笑顔でみんなを鼓舞する闘将・松田がいるからこそ。その安心感たるや、先輩・同期・後輩メンバーの誰もが認めるところだろう。

メンバー全員のひたむきな努力とBuddiesの絆でつかんだ超満員の東京ドーム公演。“Just trust yourself”、それぞれが自分自身の力を信じて最高のステージを繰り広げた時、紫陽花の季節に櫻が満開となるはずだ。

なお、Leminoでは6月16日(日)の同ライブを生配信する他、「そこ曲がったら、櫻坂?」を見逃し配信中。同番組のスピンオフ番組「ちょこさく」も独占配信しており、三期生や先輩メンバーたちのライブでは見られない姿を見ることができる。

◆文=森井夏月

※記事内、山崎天の「崎」はタツサキが正式表記