「宇宙戦艦ヤマト2199」リメイクシリーズの最新作映画「ヤマトよ永遠に REBEL3199」(全七章)のうち、「第一章 黒の侵略」が7月19日(金)より公開される。公開に先駆けて、6月12日に東京・新宿ピカデリーにて完成披露舞台挨拶が行われ、小野大輔、桑島法子、赤羽根健治、中村繪里子と福井晴敏総監督、ヤマトナオミチ監督が登場した。

■「宇宙戦艦ヤマト2199」シリーズ当初のことを振り返る「緊張と不安でいっぱいでした」

本作は、1980年に公開された劇場映画第3作「ヤマトよ永遠に」を原作に、新解釈を加えて全七章(全26話)のシリーズに再構成したもの。

会場は熱心なヤマトファンで満員の中、メインキャストとスタッフが登場した。ファンの熱い視線を一身に浴びた、主人公・古代進役の小野は「また希望の艦に乗り込めることを誇りに思います」と力強い言葉であいさつ。

約12年前に「宇宙戦艦ヤマト2199」シリーズが始動した当初のことを振り返り、小野は「『2199』の時は舞台挨拶やイベントに登壇する度に、緊張と不安でいっぱいでした。この旅が最後まで無事に、目的地までたどり着けるのか。役者としてやり遂げることができるのか。希望より不安の方が大きかった気がします」と正直な思いを吐露しつつも、「でも、12年やってきた今は、不安よりも希望の方が大きいです!」と語ると会場からは拍手が上がった。

さらに小野は「最初の旅って、ヤマトクルーだけが仲間だったと思いますが、旅を続ける中で参加する役者さんたちが増えていって。監督も出渕裕さん(『2199』シリーズ総監督)からはじまって、羽原信義さん(『2202』シリーズ監督)や、安田賢司さん(『2205』シリーズ監督)と仲間が増えていって。今なら自分はひとりじゃないと。何より来てくださった皆さんもヤマトのクルーの一員だと思うので、みんながいれば大丈夫という思いで、希望に満ちあふれております」と話すと、さらなる大きな拍手が会場を包み込んだ。

■なかなか前進しない古代と雪の関係にヤキモキ「やっぱり幸せには、なかなか…」

一方、「永遠に完成しないんじゃないかと思っていました」とかみ締めるように語る福井監督は、「手間暇もかかっているし、映画作りの中で起こりうるいろいろな事故を乗り越えて、ここに辿り着いたので、本当に強度のある作品になった」と手応えを感じている様子。

本舞台あいさつで初めてファンの前に立つヤマト監督は、「はじめまして」とあいさつすると、「偶然みたいですが、本名です。皆さまに楽しんでいただけるよう、これからシリーズに携わっていくので、よろしくお願いします」と呼びかけた。

森雪役の桑島は、「先ほど小野さんが希望とおっしゃっていましたが、台本を見ると、ああ…(ため息)という感じで。今作も前途多難です」と感想を述べ、第1話のあるシーンについて「古代くんがとある練習を一生懸命するシーンがあるんですけど、『まだそこ?』という気持ちになりました」と無念そうにコメント。やはり12年経ってもなかなか前進しない古代と雪の関係にヤキモキしている様子で、「やっぱり幸せには、なかなか…」とあらためてため息をついた。

すると福井監督が「それは8割方は原作のせいですから。こうなるのはしょうがない」と釈明をして会場は大笑い。「(原作の)『ヤマトよ永遠に』は2時間半でしたが、こちらは26話をかけて希望を見い出していくわけですから」という福井監督の言葉に、登壇者たちはそれぞれに「長い……!」と笑い合っていた。

■赤羽根健治、ヤマト愛を爆発「僕も芸歴の7割は『ヤマト』ですからね」

本作では、地球の軍需経済に大きな影響力を持つ南部重工の御曹司、南部康雄がさらなるキーパーソンとなる。南部を演じた赤羽根が「今作は南部重工がらみのエピソードが出てくるんですが、『へえ、そうなんだ。いつもとは違うムーブを取りそうだな』というのが台本を読んだ僕の印象でした。語れないことも多いですが、12年目にして南部の新しい面を見られると思います。『3199』のアフレコはまだまだ続きますが、すでに『2202』『2205』の南部のセリフ量は超えたなと思うくらいの勢いです」と語った。

また、MCとして登壇していた桐生美影役の中村は、「『3199』は序盤から戦闘シーン以外にも、人間ドラマも存分に感じることができました。古代艦長と出会った時期もバラバラのいろいろな世代が一緒にガールズトークして、(古代が裏で)めちゃくちゃいじられている大好きなシーンがあって。日常の会話をしている美影ちゃんという感じがして、個人的にはすごく和やかなシーンになったなと思っておりますが、(小野に向かって)いじっちゃってすみません。ぜひこの後、いじられる古代艦長をご覧ください」と見どころを明かした。

そんなヤマトの仲間たちの話を聞きながら、「こんなに自分の人生に根ざすものになるとは思わなかった。いまやヤマトなしの人生は想像つかないですからね」としみじみ語る福井監督。赤羽根も「僕も芸歴の7割は『ヤマト』ですからね」と続けて話した。

さらに桑島が「私も12年、森雪を演じてきて、今作では福井さんから重要な任務をいただきました。この後、観ていただくことになるんですが、そこには私が雪を演じてきた12年の集大成のような思いを込めたのでぜひご覧ください」とコメント。

すると福井監督が「本編の冒頭に、『2199』から続くこれまでのあらすじを入れていまして、そのナレーションを森雪さんにお願いしています」と明かし、会場からは拍手が沸き起こる。その反応に桑島は「そういうこともありまして。思い入れのある第一章になりました」と晴れやかな顔を見せた。

■小野大輔「この旅は必ず素晴らしいものになると確信しています」

締めの言葉として、改めて小野が「先ほど、福井さんもおっしゃられていましたが、ヤマトは人生なのかなと思っています。この12年間、たくさんの経験をし、たくさんの仲間が関わってくれました。そしてこの瞬間にヤマト監督や、福井さんなど、数限りないスタッフの皆さんがこの作品に関わっているんだということをあらためて実感しています。みんなが総力戦で…古代の言葉で言うなら、みんなで背負って、ここまでやってきました。今は不安より希望が大きいです。この旅は必ず素晴らしいものになると確信しています」と語った。

続けて、会場に向けて「あと必要なことは、このヤマトクルーの中に皆さんが参加してくださることです。新しいスタッフ、新しいキャスト、みんなが魂を込めています。皆さん、ぜひ乗り込んでください。新しい仲間を皆さんが呼び込んでいただけたらもっとうれしいです。みんなでこの艦を未来に進めていきましょう!」と呼びかけた。

さらに福井も「希望を感じていただけているんですが…かつてなく困難な道です。挑戦することが多く、今まで以上に作っていくことの大変さを全身で感じている日々ではあるんですが、でも変な自信があるんですよね。今作のシナリオは“俺史上最高傑作”なんですよ。それはヤマトに限らず、ほかの作品も含めて」と語った。最後に「なんとか頑張って、死ぬ気で作り切りたいと思うので、応援よろしくお願いします!」と呼びかけ大喝采の中、舞台挨拶は幕を閉じた。