頼もしすぎるオーバーエイジ戦士

東京五輪・男子サッカーではオーバーエイジ枠で招集された吉田麻也、遠藤航、酒井宏樹が抜群の存在感を披露しているが、彼らの活躍は同時に危機感も抱かせる。

センターバックでは東京五輪世代の冨安健洋、板倉滉に加え、セレッソ大阪の瀬古歩夢など興味深い若手が出てきている。

ボランチの方はまだ遠藤が28歳のため、世代交代を焦る必要はない。不安があるとすれば酒井が務める右サイドバックだろう。

サイドバックは左の長友佑都も特別な選手だが、酒井も同じだ。攻撃や組み立ての面では先輩の内田篤人の方が上かもしれないが、1対1の守備では酒井が上回る。

やはりサイドの1対1でサイドバックが負けないのは大きく、センターバックの負担も軽減される。欧州で長く活躍する酒井、長友は日本サッカー界において特別なサイドバックと言える。

後継者を見つけておきたいところだが、現段階では見つかりそうにない。酒井の場合は高さもあり、日本人選手としては珍しいサイドバックだ。

東京五輪・準々決勝のニュージーランド戦で酒井の代わりに出場した橋岡大樹、オランダのAZでプレイする菅原由勢、川崎フロンターレの山根視来らも控えているが、酒井ほど守備面に強みを持つわけではない。

酒井はまだ数年間トップレベルでプレイ出来るはずだが、酒井の後継者となるのは誰なのか。あまりに頼もしいパフォーマンスだけに、将来が不安になってきたサポーターもいることだろう。