現代ではなかなか見られないタイプのストライカー

歴代最強のストライカーを議論する時、必ず名前が挙がるであろう選手が元ブラジル代表の元祖怪物FWロナウドだ。

ロナウドは今月22日に45歳の誕生日を迎え、改めてそのキャリアに注目が集まっている。

オランダのPSVやインテルでプレイしていた頃のロナウドはスピードも抜群だった。ブラジルから欧州に出てきた選手はいつの時代も注目を集めるが、21世紀に入ってからロナウドを超えるインパクトを残した者は少ないか。

カカーやアドリアーノ、ロナウジーニョも驚異的な才能の持ち主だったが、ロナウドがPSVにやってきた際の衝撃は彼らをも超えていたはずだ。

ロナウドにとってエールディヴィジが初の欧州リーグだったわけだが、1年目からリーグ戦で33戦30ゴールと大暴れ。エールディヴィジのDFたちの手に負えるストライカーではなかった。

その後バルセロナでのプレイを挟み、セリエAのインテルへ。当時のセリエAはスター揃いのリーグだったが、ロナウドは1年目から25得点を記録。一瞬にして支配してみせた。

英『90min』は全盛期こそ短かったものの、特別な時間だったとロナウドの活躍を振り返っている。

得点数で見ればクリスティアーノ・ロナウドやリオネル・メッシの方が上なのだが、元祖怪物ロナウドは特別な人気を誇っている。ドリブルのアイディア、スピード、DFを跳ね飛ばすパワーなど、観衆を魅了する要素を複数揃えたことが影響しているのだろう。

守備の貢献度は低く、運動量もそれほど多いわけではない。現代サッカーではロナウドのような選手は敬遠されがちだ。しかし、全盛期のロナウドは1人で試合を決められる選手だった。

システマチックな現代サッカーからは、もうロナウドのようなストライカーは出てこないかもしれない。今は守備にも走る器用なストライカーが増えているが、サッカーファンはロナウドのようなストライカーをいつまでも待っていることだろう。