徐々にスタメンへ

中盤戦に突入し始めたところで、日本の皇帝の評価がじわじわと上がってきている。

開幕当初はバックアップメンバーになるかと思われたフランクフルトDF長谷部誠だ。

フランクフルトは28日のウニオン・ベルリン戦に2-1で勝利したが、長谷部はこの試合でも最終ラインに入ってフル出場。いぶし銀の働きでチームの勝利に貢献した。

称えられているのはゲームを読む能力と、最後方からの攻撃の組み立てだ。

今回のウニオン・ベルリン戦において、長谷部はチーム最多となる90本のパスを出している。同じセンターバックのエヴァン・ヌディカはチーム3位の66本に留まっており、最終ラインの中でも長谷部はフランクフルトにとって貴重な攻撃の出発点なのだ。

このゲームに限ったことではない。3日前のヨーロッパリーグ・アントワープ戦でも長谷部はチームトップの78本のパスを記録。21日のフライブルク戦もチームトップ(52本)、4日のヨーロッパリーグ・オリンピアコス戦もトップ(71本)、10月24日のボーフム戦はDFマルティン・ヒンテレッガーと並んでトップ(60本)。

21日のヨーロッパリーグ・オリンピアコス戦もトップ(66本)、16日のヘルタ・ベルリン戦もトップ(86本)と、直近でフル出場したゲームはすべてチーム最多のパス本数を記録している(数字は『WhoScored』より)。

長谷部は37歳と大ベテランで、スパイクを脱ぐタイミングを予想する声もある。しかし地元紙『Frankfurter Allgemeine』は「指揮官オリバー・グラスナーはまだ長谷部抜きで戦いたくない。彼は来季もプレイを続けるだろうか?」とキャリア続行の可能性にも触れている。

長谷部効果でチームが勝てているならば、年齢は関係ない。来季も長谷部のプレイが見たいと考えているサポーターも多いだろう。

その影響力は日本の皇帝と呼ばれるにふさわしいものだが、ここからフランクフルトは巻き返せるか。長谷部がスタメンに固定されつつあるここからが反撃の時だ。