デビュー当初からは想像もつかないが……

マンチェスター・ユナイテッドFWクリスティアーノ・ロナウドは20代半ばからゴールを量産するタイプのプレイヤーに変化したが、大きかったのは空中戦の技術を磨いたことだろう。

若い頃のロナウドは細身なトリックスターとの印象だったが、年齢を重ねるとともにペナルティエリア内で驚異的な強さを発揮するフィジカルモンスターへと変貌した。元々187cmと身長には恵まれていたが、それに加えての肉体強化で空中戦の強度がアップ。跳躍力はもちろん、滞空時間が長すぎる。ヘディングを武器としたことも、ロナウドが歴代最高峰のゴールマシーンになれた理由の1つだろう。

数字で見ると、ロナウドはクラブの戦いでヘディングから実に110ゴールも奪っているという(英『Sportbible』より)。これは21世紀ではダントツで最多の数字だ。30代に入ってからも跳躍や滞空時間に衰えが見られないのが凄いところで、ロナウド目掛けて放り込むだけで何かが起こりそうな気配がある。若い頃の姿からは想像がつかないが、ロナウドはサッカー史に残るヘディングモンスターと言っていいだろう。

2位以下を見てみると、2位はバルセロナFWルーク・デ・ヨング(78ゴール)、3位バイエルンFWロベルト・レヴァンドフスキ(77ゴール)、4位エイバルFWフェルナンド・ジョレンテ(75ゴール)、5位ラージョFWラダメル・ファルカオ(71ゴール)と続いている。

プレイしてきたリーグのレベルに違いはあるものの、2位にデ・ヨングが入っているのは少々意外か。今ではバルセロナでも信頼を掴み始めており、デ・ヨングの高さをシンプルに活かすパターンも良いかもしれない。

5位のファルカオはTOP5の中で唯一身長が180cmに届かない177cmのFWだが、やはりポジショニングのセンスが優れているのだろう。高さで相手を圧倒するシーンは少ないが、相手DFの裏を取ってワンタッチで沈める技術がずば抜けている。

それでも1位のロナウドとはかなりの差がついており、この数字を超えるのは難しいだろう。ヘディングの数字に限ればロナウドは長くトップを守っていく可能性があり、21世紀最強のヘディングモンスターと呼ぶにふさわしい選手だ。