オーストリアでは13ゴールと躍動

2019年にガンバ大阪からオランダのトゥエンテへ向かい、エールディヴィジでいきなり4ゴール1アシストの成績を残したFW中村敬斗。海外挑戦の一歩としては理想的だったと言える。

しかしその後はトゥエンテの構想に入り切れず、主力になれないまま2020年にベルギーのシント・トロイデンへとレンタル移籍。そこでも思うような結果は残せず、中村敬斗の名前を聞く機会は少なくなった。

あれから2年。オーストリアの地でNo.1のレフトウイングと絶賛されるようになると予想できただろうか。

2021年夏にオーストリアのLASKリンツへ移籍すると、今季はリーグ戦で13ゴール4アシストと躍動。

現在は鎌田大地、長谷部誠が所属するフランクフルトが獲得に興味を持っていると言われており、独『Frankfurter Rundschau』は中村を「オーストリア最高のウイングの1人」と早くも歓迎モードだ。

やはり長谷部と鎌田の存在が大きく、フランクフルトにとって日本人選手は特別だ。今後も若き日本人選手に目を光らせていくはずで、中村もその1人というわけだ。

さらに同メディアはデュッセルドルフMF田中碧にも興味を持っていると伝えており、鎌田と長谷部の活躍からフランクフルトでも日本人化が進んでいく可能性がある。

実現すれば、中村にとって理想的な5大リーグへのステップアップとなるだろう。オーストリア最高のウイングとまで絶賛されるようになり、22歳と若い中村には次のワールドカップ2026年大会で日本代表の主力候補になってほしいとの期待もかかる。そのうえで日本人選手との仕事に慣れているフランクフルトはやりやすい環境と言えるか。