1stレグはインテルが勝利

CLラウンド4・1stレグが行われ、18シーズンぶりとなるCLでのミラノダービーには多くの注目が集まった。結果は、インテルが前半の2得点を守り切りACミランとの1stレグに勝利した。

前半から縦に早い攻撃でチャンスを多く作り出していたインテル。試合が動いたのは開始早々の8分だ。CKからFWエディン・ジェコが左足ボレーを叩き込み、先制。その後11分にはMFヘンリク・ムヒタリアンが豪快なシュートで追加点を決めた。大事な1stレグで躍動したのは37歳と34歳のベテランだ。

先制点をマークしたジェコは37歳になる大ベテランストライカーだ。マンチェスター・シティやローマでも活躍してきたジェコは2021年からインテルに入り、今シーズンはセリエAで31試合9ゴール、CLでは11試合で4ゴールをマークしている。ボスニア・ヘルツェゴビナ代表でジェコとともにプレイしたGKアスミル・ベゴビッチは英『BBC』にて「ジェコはワールドクラスの選手だ」と絶賛している。

2得点目を決めたムヒタリアンも34歳のベテランだ。ドルトムントで台頭を現してからマンU、アーセナル、ローマを経て今シーズンからインテルに加入。加入初年度はセリエAで30試合で3ゴールと苦戦しているが、大事な1stレグで貴重な追加点をマークし、決勝進出に向けて大きな役割を果たした。守備面でも奮闘したムヒタリアンはこの試合チームにとって欠かせない存在であった。

チャンピオンズリーグのトーナメントの試合で、34歳以上の選手2人がチームとして得点したのは初めてのことだったようだ。ファイナル進出がかかった大事なダービーで存在感を見せたのはベテラン2人。まだ2ndレグが残っているが、大きなアドバンテージを得たインテルの鍵はベテランの働きにある。