10番がこの夏の放出候補に

大型補強で肥大化したチェルシーは今夏に大改革を行うと考えられ、メンバーを含めチーム状況を大きく変えることが予想される。そんなチェルシーの大改革のため、放出候補の1人と考えられているのがアメリカ代表のクリスチャン・プリシッチだ。

2016年にトーマス・トゥヘル監督が率いるドルトムントでわずか17歳でブンデスリーガデビューを果たすと、2019年にはチェルシーに移籍。同年にレアル・マドリードに移籍したエデン・アザールの後釜として期待されていた。早速プリシッチは同年10月のバーンリー戦でハットトリックを記録。当時21歳のプリシッチの移籍後初ゴールを含むこの得点はクラブ史上最年少ハットトリックの記録となった。

このまま輝かしいキャリアを送ることが期待されたプリシッチであったが、思わぬ苦戦を強いられている。今シーズンはここまでリーグ戦で21試合出場しているものの、わずか1ゴールしか挙げられていない。CLやカラバオカップでも無得点に終わっている。出場時間もわずか779分となっており、指揮官の期待に応えることができていない状況だ。『transfermarkt』によると市場価値がドルトムントから加入してきた際の6,000万ユーロから3,200万ユーロにまで下がっているという。

アメリカの2大会ぶりのW杯出場に大きく貢献したプリシッチは現在真価が問われている。彼の獲得にナポリやユベントスが興味を示しているとの報道も出ている。プリシッチはまだ24歳ということもあり、ここから巻き返すには十分な時間がある。かつての輝きを取り戻すことができるのか注目だ。