サッスオーロでの活躍は見事だったが……

2026年のワールドカップ出場へ、イタリア代表の課題は何と言ってもセンターフォワードだ。

代表監督ロベルト・マンチーニも若手ストライカーを積極的に招集しており、興味深いポテンシャルを備えた選手もいる。

その1人に195cmの大型FWジャンルカ・スカマッカ(24)が挙げられる。昨季サッスオーロでリーグ戦16ゴールを記録した巨人ストライカーは、アズーリの新エース候補だ。

ところが、今季より移籍したウェストハムでは上手くフィットしなかった。怪我の影響もあるが、ここまで16試合で3ゴールに留まっている。

ウェストハムはチーム状況も苦しい。昨季はヨーロッパリーグでベスト4にも入ったが、一転して今季は残留争いに巻き込まれた。指揮官デイビッド・モイーズも解決策をなかなか見つけられず、こうしたチーム状況ではFWが得点を量産するのは難しい。スカマッカは少しばかり運もなかった。

伊『Gazzetta dello Sport』は、来季へレンタル移籍も視野に入れてはどうかと提案している。慣れ親しんだセリエAに戻ってくるのも悪い選択肢ではないだろう。

イタリア代表はアルゼンチンのCAティグレでプレイするFWマテオ・レテギ(24)を招集しており、3月のEURO2024予選では結果を出している。このままレテギが1番手に収まる可能性も考えられるが、スカマッカも同じ1999年生まれのレテギに負けたくないだろう。来季の巻き返しに期待がかかる。