ほとんど後半戦だけで積み重ねた脅威の数字

今季のイングランド・プレミアリーグにて、ブライトンに所属する日本代表FW三笘薫は確かに主役の1人だった。

本格ブレイクは後半戦に入ってからのことだが、三笘はすぐにブライトン攻撃陣の中心となった。

最大の武器は左サイドから仕掛けるドリブルだ。そのキレ味鋭いドリブルにはプレミアの猛者たちもかなり手を焼き、その通りボコボコにされたサイドバックもいた。

プレミア最終節を終えた段階で改めて数字を振り返ると、三笘はプレミアリーグ全体で第5位となる59回のドリブルを成功させている。

三笘より多くのドリブルを決めたのは、第4位アーセナルFWガブリエウ・マルティネッリ(60回)、3位アーセナルFWブカヨ・サカ(63回)、2位クリスタル・パレスFWジョルダン・アイェウ(65回)、1位クリスタル・パレスMFエベレチ・エゼ(71回)の4人だ。

ただ、4人とも三笘よりプレイタイムが長い。これは三笘が開幕当初スタメンに入っていなかったことが理由だろう。

例えば4位のマルティネッリは2806分間プレイしているが、三笘は500分ほど少ない2318分だ。サカも3195分プレイしているため、三笘がフルシーズン戦っていればTOP3に食い込んでいた可能性が高い。

当然2年目となる来季は各クラブも研究を重ねてくるだろう。それを攻略してこそ本物と言えるが、果たしてプレミアのDF陣は三笘を止められるだろうか。今季のプレイを見る限り、完璧に三笘を止めるのは難しそうに見える。

三笘も得点力アップなどプレイの幅を増やしていきたいところで、開幕から主力としてフルに戦うであろう来季の三笘が今から待ち切れない。(データは『WhoScored』より)。